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- 単独3位から逆転Vを狙う蛭田みな美 “弱気は最大の敵”たとえ1メートルオーバーしてもいいから強気で攻める!
国内女子ツアー第7戦パナソニックオープンレディース2日目、サスペンデッドになった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、仲村果乃(なかむら・かの)と菅沼菜々(すがぬま・なな)が通算7アンダーで首位タイに並ぶ。最終日は、1打差の通算6アンダーで3位にいる蛭田みな美(ひるた・みなみ)が逆転を狙いにいく。
ビビリながらプレーするのはもったいない
◆国内女子プロゴルフ第7戦
パナソニックオープンレディース 5月2~4日 浜野ゴルフクラブ(千葉県) 6751ヤード・パー72
今季は2年ぶりのツアー優勝を狙っている蛭田みな美だが、現在は意識改革中だという。
「これまでは上り傾斜の受けグリーンにアプローチする場合、絶対にピンの手前につけようと思っていました」
ピンをオーバーすると下りのパットが残る。距離にもよるが、たとえプロでも下りのパットは難しい。ボギーを避けるためにも上りのパットを残したいと考えるのは当然だろう。この考えは、パッティングの際にもあり、カップをオーバーすることはほとんどなかったという。

確かに、パーセーブで満足できるなら、蛭田の作戦は間違っていない。しかし、今年のヤマハレディースオープン葛城でキャディーを務めた清水重憲氏から、その考えに疑問を投げかけられたという。
「ビビリながらプレーするのはもったいないよ。もっと強気に行こう」
“ネバーアップ、ネバーイン”ではないが、ボールがカップに届かなければ絶対に入ることはない。清水キャディーにしてみれば、蛭田にはチップインやカップインできる実力がありながら、それを狙わないのはスコアメイク的にも有益ではないと考えたのだろう。
清水氏の言葉にハッとした蛭田は、翌週の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンから意識を変える。「ミスを恐れず、もっと強気に頑張ろう!」。すると、通算8アンダーまでスコアを伸ばし、なんと今季初のトップテンとなる4位タイに入ったのだ。
当然、今大会でもテーマは変わらない。あくまでも強気に攻めた結果、初日は強風と豪雨にもかかわらず、68をマーク。天候が回復したこの日も70とアンダーパーをマークした。11番パー4では強気に打って、6メートルのバーディーパットをねじ込んだ。
ちなみに、蛭田は常にカップをオーバーするつもりでパッティングしているが、1メートルほどオーバーするつもりで構わないという。それぐらいでなければ、意識改革はできないのかもしれない。
また、今大会の前に、パターを変更したのもよかったという。「同じピンタイプなんですけど、機械で自分のストロークを計測した結果、フェースバランスのほうが自分に合っているとメーカーの方にアドバイスされたので替えました」
フェースバランスとは、パターをテーブルなど平らな台の上に置いたときにフェース面が上を向くタイプをいう。このタイプはヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出すストロークに適しているが、その通りにストロークした結果、方向性と距離感が合った。
「1メートル以下のショートパットと10メートル以上のロングパットが安定しませんでしたが、安定するようになりました」
気持ちだけでなく、技術的な裏付けも得たことが、2日間でスコアを通算6アンダーまで伸ばせた原動力となっている。首位とは1打差だけに、逆転Vのチャンスは十分ある。最終日はとにかく強気に攻めることを心がけるだけだ。
蛭田みな美(ひるた・みなみ)
1997年7月15日生まれ、福島県出身。2016年プロテスト合格。学法石川高校時代の14年に女子アマチュアゴルフ最高のタイトルである「日本女子アマ選手権」を制覇。プロでも活躍が期待されたが、22年までシード権には手が届かず。肉体とパッティングの改造をして臨んだ23年シーズン、「CAT Ladies」で初優勝を果たす。ユアサ商事所属。
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