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「初開催のはずが第5回と書かれた看板」「公式戦なのに36ホール決着」など… 山積していた「日本女子シニアOP」の課題とは?
レジェンズ(女子シニア)ツアーの「太陽生命 元気・長生きカップ」が今年から「日本女子シニアオープンゴルフ選手権 太陽生命 元気・長生きカップ」としてナショナルオープンに昇格、初代女王に不動裕理が輝いた。しかし、初開催となったシニア女子公式戦には課題も山積していたという。
初開催のはずが「第5回」と書かれた看板があった
不動裕理が4打差圧勝で初代チャンピオンとなった日本女子シニアオープン。女子シニア世代待望のナショナルオープンが始まった……こと自体はよかったのですが、フタを開けてみると、突っ込みどころ満載だったのが正直なところです。
選手も含めて現地を訪れた多くの人が驚いたのが大会の看板でした。ロゴマークの下に大きく書かれた大会名『日本女子シニアオープンゴルフ選手権 太陽生命 元気・長生きカップ』の前に、ひときわ小さな文字で『第5回』と書かれていたのです。

主催の日本ゴルフ協会(JGA)が大会前日の4月30日に送付したリリースにも「日本オープンゴルフ選手権、日本女子オープンゴルフ選手権、日本シニアオープンゴルフ選手権に続き、45歳以上の女子シニア世代初のナショナルオープンとして2025年度に創設した『日本女子シニアオープンゴルフ選手権 太陽生命 元気・長生きカップ』が(以下略)~」と書かれているのに『第5回』とはどういうことなのでしょう。
そこから見えてくるのは、2021年から昨年まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のレジェンズ(女子シニア)ツアーの1戦「太陽生命 元気・長生きカップ」が同コースで開催されており、“その続き”という意識で第5回となった裏事情です。
大会前のインタビューで「第1回大会だから頑張りたい」という内容を答えた選手も少なくなかったのですが「第5回なので(映像のその部分を)カットしますね」と撮影スタッフにいわれてしまったというケースもありました。
「公式競技としては第1回だけど。日本女子オープンだって最初はTBS女子オープンだった。それと同じ」と、説明するのはJGAオープン事業本部ゼネラルプロデューサーの戸張捷(とばり・しょう)氏。レジェンズツアーの「太陽生命カップ」をJGAに持ってきて、ナショナルオープンに仕立てたキーパーソンです。
確かに、日本女子オープンの歴史を紐解くと1968年の第1回大会から1971年の第3回大会まではTBS女子オープンという名称で開催されている。これが、JGA主催の日本女子オープンになったのは第4回大会(1972年)からだ。しかし、これはJLPGA黎明期、女子ゴルファーもまだ少なかった頃の話。JGAが女子ゴルフの重要性に気付く前に、TBSが開催してくれた試合を後に”譲渡“した時代のことです。
激戦が繰り広げられたシーズン最初の公式戦「ワールドレディスサロンパスカップ」も、以前は通常のスポンサートーナメントでした。公式戦となったのは2008年からです。
ただし、こちらは、JLPGAと日本テレビ放送網共催で、公式戦に“昇格“したものです。JGAは、自ら誇るべきナショナルオープンを、それと同じような扱いしかしないつもりなのでしょうか。
スポンサーに対する配慮なのかもしれませんが、太陽生命の副島直樹会長に尋ねると「JGAさんのことですから」と、特にこだわる様子はありませんでした。JGA側が毅然と対応し、スポンサーに説明すればよかったのではないかと感じました。
公式競技なのに36ホール決着な理由
1991年に第1回大会が行われた男子の「日本シニアオープン」に遅れること34年。ようやく開催にこぎ着けた「日本女子シニアオープン」は2日間36ホール大会でした。
日本シニアオープンは、第1回から第7回(1997年)まで日本プロゴルフ協会(PGA)と共催で、第1回から72ホール(第1回大会は悪天候により54ホール短縮)でした。「まずは試合を作って始めてから変えていく」(戸張氏)という方針にも一理ありますが、女子が36ホールから、というのは首をかしげざるを得ません。

一方で、開催についてアマチュア選手たちからは「夢みたいです」(三木逸子選手)「これまで、プロと回る機会がなかったのでうれしい」(近賀博子選手)などと開催を喜ぶ声が聞こえました。
もちろん、プロの間からも大会が始まったことそのものは歓迎している声は数多く聞かれました。だた「なぜ36ホールなのか」という声が多かったのもまた事実。そこには、2018年の第1回から72ホールで行われている全米シニア女子オープンとの対比もあります。
第1回大会から出場を続けている斉藤裕子選手を始め、昨年2位になった山本薫里、表純、鬼澤信子、久保樹乃の各選手ら今年の本戦出場権を持つ選手たちもいます。予選から挑む選手は年々増えており、大会の話は、レジェンズ世代には、プロだけでなくアマチュアの一部にも広がっているからこそ、36ホールを残念に思う声があるのです。
JGA専務執行役でオープン事業本部長の山中博史氏は「来年はまず54ホールを目指したい。優勝者が全米シニア、全英シニアの出場権を得られるように、向こうの優勝者も日本の大会に出られるようにUSGAやR&Aと話を進めたい。日本シニアオープンも一緒に」と、今後の展望を語っています。
実現のためには、今年は45歳以上とした出場資格を、他と同じ50歳以上にする必要も出てくるはずです。
また、今回は一般の観戦はできず、コース内には関係者と選手のファミリーのみという寂しい状況でした。これについても「来年はギャラリーが入れるようにしたい」(戸張氏、山中氏)とのこと。費用が高くなる事情はあるにせよ、ナショナルオープンらしくしっかりゴルフの魅力を伝えられるものにして欲しいものです。
人生100年時代の生涯スポーツ「ゴルフ」の象徴といってもいい男女のシニアオープン。ようやくスタートした女子の大会は、突っ込みどころ満載、よくいえば伸びしろだらけでした。今後、改善を重ねてステイタス上げられるかどうか。JGAの姿勢と手腕が問われています。
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