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ミスショット2連発でも難なくパー! 一流から学ぶ“最悪のミス”を避けるための“小さいミス”を許容するマネジメント術
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は「ザ・メモリアルトーナメント」2日目の11番ホールで見せた、ジョーダン・スピース選手の“パーセーブ”に注目しました。
ジョーダン・スピースが魅せた巧みなパーセーブ
PGAツアー「ザ・メモリアルトーナメント」が米オハイオ州・ミュアフィールドビレッジGCで行われました。
優勝したのは世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー選手ですが、今回注目したいシーンは7位タイでフィニッシュしたジョーダン・スピース選手の2日目11番ホールです。

11番は583ヤードのパー5。左ドッグレッグで、左サイドにはフェアウェイからグリーンサイドまでクリークが流れています。
スピース選手のティーショットは左に飛び、赤杭を越えてクリークの方面へ。ラフが深く、足元にはクリークが流れ込んでいる難しいライでした。
ペナルティーエリアに入ったボールはそのまま打つこともできるため、シューズと靴下を脱いで2打目を打つ準備をし、裸足になったスピース選手はボールの横に立って素振りを始めます。「この難しいライからどうやって打つのだろう」と見守っていると、おもむろに靴下とシューズを履き直し、裸足で2打目を打つことをやめました。
「結局打たないんかい!」とツッコミを入れたくなるような瞬間でしたが、同時にこの決断ができるのはさすが“トッププロ”だと感じたシーンでもあります。
わざわざ靴下とシューズを脱いで準備したのですから、その労力をムダにせずどうにかして2打目を打ちたくなるもの。しかし、裸足で素振りをしたスピース選手は「バランス良く振れない」と判断。潔く1罰打を受けて3打目を打ちました。
ショット前に考えるべきは「最悪のミスは何か」
注目シーンはまだまだ続きます。
フェアウェイウッドを手にした3打目は、林があるコースの右方向へ。ロープ際で観戦していたギャラリーが後ろを向いてボールの行方を捜しにいくほど右に飛んでしまいました。
しかし、4打目のライは目の前が開けていて、グリーンを狙えるシチュエーション。ラフからのアプローチでしたが、ここからきっちりと寄せてスピース選手はパーセーブをしたのです。
PGAツアーの公式Xで公開されているこの映像を見ると、「ティーショットに続いて3打目も大きなミスをしたけどラッキーだった」と思うかもしれません。しかし、実はスピース選手にとって3打目は“想定内のミス”だったんです。
11番の右サイドには背の高い木が何本も立っていますが、グリーンのセンターから奥の右サイドは木がなくなる“穴場”エリア。木や枝に遮られることなくアプローチが打てるんです。
一方、グリーン左サイドはティーショットでつかまったクリークが続いています。スピース選手の持ち球はフック系ですから、3打目でピンを狙うと左にミスして再びクリークにつかまる危険性も。そのリスクを避けて「グリーンの右を狙ってうまくフックがかかればグリーンに乗る。ボールが右に抜けても4打目で寄せられる」というマネジメントをしたわけです。
一般ゴルファーの皆さんは、スピース選手のように“穴場”を知るほどコースを熟知してプレーする機会は少ないと思います。しかし、ショット前に「今の状況での“最悪のミス”は何か」を考えてゲームを組み立てるとスコアメイクがしやすくなるのです。その際は最悪のミスを避けるための“小さいミス”を許容することも忘れないでください。
ジョーダン・スピース
1993年生まれ、米テキサス州出身。初勝利は2013年。15年は「マスターズ」で通算18アンダーをマークしてメジャー初制覇。同年は「全米オープン」でも勝利を飾ってシーズン5勝。世界ランク1位に登り詰め、フェデックスカップ年間王者にも輝いた。17年の「全英オープン」でメジャー3勝目を達成。その後は優勝から遠ざかっていたが、21年の「バレロテキサスオープン」で4シーズンぶりの復活優勝。22年の「RBCヘリテージ」で通算13勝目を挙げている。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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