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- 「賞金王を取るかもと思ってもらえたことはよかった」蝉川泰果、逆転賞金王の夢断たれランク3位で今季終了
首位と2打差から逆転賞金王を狙った蝉川泰果は、15番パー3のトリプルボギーで夢が断たれ6位。今季は19試合出場で1勝、賞金ランキング3位で終えた。
活かせなかったチャンスを反省
◆国内男子プロゴルフ
ゴルフ日本シリーズJTカップ 12月4~7日 東京よみうりカントリークラブ (東京都) 7002ヤード・パー70
首位と2打差の5位でスタートした蝉川泰果。賞金王のタイトルを獲得するには優勝が絶対条件という過酷な状況の中、攻めのゴルフを貫いた。序盤から積極的にピンを狙うも距離感が合わず、なかなかバーディーチャンスを作れない。5番ホールまでパーを並べる展開が続いたが、6番パー5で2オンに成功。ピン手前4メートルのイーグルチャンスこそものにできなかったものの、これを沈めてバーディー。続く8番パー4でも4メートルを沈め、連続バーディーとようやくエンジンがかかってきた。
しかし、その直後の8番パー3。7番アイアンで放ったティショットは「自分でも完ぺき」と感じるほどの当たりだったが、グリーン奥のバンカーにつかまってしまう。
「もう少し手前から攻めればよかったかなと思います」と振り返ったように、バンカーショットを寄せ切れず痛恨のボギー。続く9番ではバウンスバックでバーディーを奪っただけに、悔やまれる1打となった。

それでも蝉川はあきらめず、後半での逆転にすべてを懸けた。しかしチャンスを活かせないまま迎えた15番パー3。ティーショットをグリーン奥に外し、痛恨のトリプルボギーを叩く。残り3ホールを残していたものの、実質的にこのホールで賞金王への望みは断たれた。最終的には通算5アンダーの6位でフィニッシュし、今季の賞金ランキングは3位に終わった。
「15番はピン横にキャリーしたので、そんなに奥までいかないと思っていただけに残念です。ただ、トリプルボギーがなかったとしても5打差で負けているので、まだまだだなと思っています」と振り返る。2月のコーンフェリーツアー出場時に肋骨を3本骨折。その影響で国内ツアー参戦が遅れ、19試合の出場にとどまった今季だったが、6月のメジャー「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で優勝し、トップ10入りは11回を数えた。
賞金王のタイトル獲得に燃えたシーズンだったが、最後のチャンスを活かしきれずに幕を閉じた。それでも、最終戦の最終日まで賞金王争いの期待を周囲に抱かせたのは事実。賞金ランキング2位の生源寺龍憲が欠場する中、レースと今大会を大いに盛り上げた存在感は大きかった。
「観ている側に最低限の展開を作れたかなと。賞金王を取るかもと思ってもらえたことは良かったかなと思います」
もちろん、それだけで満足するつもりはない。
「ここまで来る前に、もう1勝、2勝と積み重ねておきたかったのが率直な気持ちです」と悔しさをにじませ、来季へ向けて同じ轍は踏まない構えだ。
このオフは練習に励むのはもちろん、負担をかけ過ぎた肋骨を癒やしつつ、体力強化を目指したトレーニングにも時間を割く予定。来年1月には25歳を迎える蝉川は、すでにツアー通算5勝を誇る逸材だ。来季からは賞金ランキングではなくポイント制へと移行するが、心技体をさらに高め、初代年間王者の座を奪いにいく。
コースマネジメントがパーセーブ率1位の理由
来季から年間王者はポイント制で決まるため、“賞金王”の称号は今年で最後となる。その栄誉を手にした要因について、金子は「パッティングにあると思います」と振り返る。確かに平均パット数は昨年の1.7453(16位)から今年は1.7261(10位)へと向上しているが、それ以上にパーセーブ率が86.550%(16位)から89.201%(1位)へと大幅に改善した点が大きい。
「ツアーで戦ううちに、パーを拾うために何が必要かを自分で考えるようになりました」。その答えの一つがコースマネジメントだという。「難しいところに打つと、やっぱりパーセーブができない。自分の頭も少し良くなったのかなと思います」と冗談めかして笑う。トーナメントで積み重ねた経験を確実に血肉としてきたことが、賞金王という結果につながった。
ツアー初優勝と賞金王戴冠が同年となるのは史上初。さらに23歳94日での戴冠は、石川遼、松山英樹に次ぐツアー史上3番目の年少記録となった。ただし本人は記録にはこだわらず、「来年からの3年シードを手にできたことの方がうれしい」と素直な思いを口にする。
来週にはPGAツアーのQスクール最終予選が控えており、金子もエントリーしている。5位以内に入れば来季のツアー出場権を獲得。仮に6位以下の場合は欧州ツアーを主戦場とする予定だという。国内ツアーへの出場数は減る可能性があるが、さらなる飛躍を求め、海外での挑戦が始まろうとしている。
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