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- 「子どもの頃からの夢」へ大きな一歩 ――3打リードでも余裕なし、小木曽喬がJTカップを制し今季初V 3年シード獲得
小木曽喬が「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で今季初優勝、“国内”初Vを達成。3打リードの最終18番で重圧を乗り越え、3年シードも獲得。目標は国内での賞金王だ。
「まさかJTカップで優勝できるとは」
◆国内男子プロゴルフ
ゴルフ日本シリーズJTカップ 12月4~7日 東京よみうりカントリークラブ (東京都) 7002ヤード・パー70
「2打リードだとバーディー、ボギーがあるので危ないですね。3打リードなら楽しいですし、幸せな時間を迎えられます」。最終日、最終18番ホールを何打リードで迎えたいか、という質問に対する小木曽喬の答えだ。
18番は224ヤードのパー3。傾斜の強い高速グリーンが特徴で、開催コースである東京よみうりカントリークラブの名物ホールとしても知られる。難度が常に上位に位置し、とりわけ最終日はピン位置も厳しく、さらに難易度が増す。
実際、今年の最終日の平均スコアは3.500で、18ホール中ワースト1位。当然、選手も同ホールの怖さは嫌というほど知っており、優勝争いのプレッシャーがかかる状況なら、少しでも多くのリードを奪っておきたいのが本音だろう。

その最終日、小木曽はまさに“理想通り”の3打リードで18番を迎えた。16番終了時点では1打差の単独首位だったが、17番パー5でバーディーを奪い通算14アンダーに伸ばすと、2位につけていた細野勇策が18番でボギーを叩き、通算11アンダーに後退。結果的に3打差がついた形となった。ところが、いざその状況を迎えると、予想とはまったく違う精神状態になったという。
「全然、余裕がなかったですね。(グリーン右サイドからの)アプローチでピンよりも下につける予定だったのに、上についてしまったのは想定外でした」。カップまで1メートルの下りのフックライン。傾斜がきつく、ボールの入り口はほぼ1点しかない難しいパットだったが、そこにうまくコントロールできず、カップを1メートル以上オーバーしてしまった。
ただ、幸運だったのは、そこから2パットでも1打差で逃げ切れる状況だったことだ。3パットしても勝てるという“保険”がある中で、ボギーパットを落ち着いて沈め、勝利を手繰り寄せた。
最終的に2位に2打差の通算13アンダーで、今季初優勝を果たした小木曽。昨年、「ハナ銀行インビテーショナル」でツアー初優勝を挙げたが、開催地が韓国だったため、日ごろお世話になっている人や家族に優勝シーンを見せることはできなかった。だからこそ、どうしても国内での優勝を果たしたいという思いが強かったという。父親やトレーナーが見守る中で決めたウイニングパットは、格別の瞬間となった。
「このまま勝てなかったら寂しいなと思っていましたが、まさか『ゴルフ日本シリーズJTカップ』で優勝できるとは。うれしいですし、驚きもあります」。さらに、自身の優勝が同じ愛知県出身の後輩プロ・金子駆大の賞金王獲得を後押しする結果になったことも、喜びの一つとなった。
子どもの頃から将来の夢は賞金王
今大会の優勝で、3年シードも手にした小木曽。これまで海外ツアーにはあまり興味がなく、国内ツアー重視の姿勢を貫いてきたが、最近になってその気持ちにも変化が出てきているという。
「浅地洋佑さんがLIVツアーに行かれたことで刺激はもらっていますし、自分も挑戦したいという気持ちはあります。ここから少しずつ、その思いが強くなっていくんじゃないでしょうか」。高校の先輩でもある川村昌弘が、早くから欧州ツアーに参戦してきたことも、少なからず影響を受けているようだ。
とはいえ、現時点では国内ツアーで“やり残していること”の方が多いと感じている。「日本でもっと勝ちたいという気持ちが強いですね。子どもの頃から将来の夢は賞金王と言ってきましたが、そのためにも自分の実力をすべて底上げしないと。すべてのレベルを上げていけば、そこにたどり着けるかもしれません」。
小木曽が思い描く“賞金王”の姿は、毎試合、優勝争いができる選手。今季は7試合でトップ10入りを果たしたが、その中で実際に優勝争いを演じたのは3~4試合にとどまる。越えなければならないハードルは、まだ高い。
まずは、そのハードルを越えるために試行錯誤の日々が続くことになる。ただ、それを乗り越えたとき、小木曽は満を持して海外ツアーへの挑戦に踏み出すはずだ。
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