- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 右打ち不能の絶体絶命ピンチで決断した“左打ち”… 木の根元からフェアウェイへ運んだ衝撃リカバリーの全貌
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、ウー・チャイェン選手がレギュラーツアー初優勝を飾った25年「大王製紙エリエールレディス」で見せた“左打ち”に注目しました。
ハンドファーストで捉えた完璧なインパクト
木の根元にボールが止まってしまい、グリーン方向に打つには“左打ち”をするしかない……。年に数回あるかどうかの大ピンチに遭遇した時、皆さんは上手に脱出できますか?
このシチュエーションからリカバリーに成功したのは、台湾出身のウー・チャイェン選手。スーパーショットが生まれたのは、彼女が初勝利を挙げた昨年の「大王製紙エリエールレディス」3日目、7番ホール(パー4)でした。

ティーショットを右の林に入れてしまい、ボールは木の根元に。アイアンを逆に構えて左打ちにチャレンジし、見事にフェアウェイへボールを運んでナイスボギーでしのぎました。
当時の映像を見ると、握りは左打ちの順手で、やや両手の間隔を空けるスプリットハンド。アドレスでは両ヒザを曲げ、重心をしっかり下げているのが分かります。
そして、下半身を固定したまま腰の高さまでクラブを上げてバックスイング。ダウンスイングでも下半身を動かさず、クラブを振り下ろします。注目すべきはインパクトの形。右ヒジを曲げたまま左腕を伸ばし、ハンドファーストでしっかりとボールを捉えていました。
成功のカギは「右打ちの感覚を残す」こと
右打ちの人が左打ちをする場合、右手で打ちにいって右ヒジが伸びてしまうのがよくあるケース。右手の力が強すぎて左手首の角度をキープできず、軌道やフェースがブレてしまうのです。
ウー選手は試合で左打ちをしたことがなかったそうですが、初めてとは思えないほど見事なスイングで難局を打開しました。彼女のように能動的に左腕を使えるなら問題ありませんが、普段から右手で振る感覚が強い人は逆打ちで空振りをする可能性が高いので要注意。できるだけ右打ちのイメージを残して、左打ちをするのがオススメです。
具体的には、握りを右打ちの時と変えないこと。つまり、左打ちの“クロスハンド”ということになります。そして、「バックスイング、ダウンスイング、フォロー」の順にスイングするのではなく、右打ちスイングのフォローを出してからバックスイングで球を打ちましょう。普段通りにクラブを握り、右打ちのバックスイングで球を打つイメージにすることでスムーズに振りやすくなります。
それでも動きがぎこちなくなる人は、右打ちの時のパッティングの感覚で振るといいでしょう。ボールに少し近づいてスタンスをとり、右打ちのフォローを出してからバックスイングしてインパクト。軌道がより安定し、空振りのリスクも減るでしょう。
どの打ち方を選択する場合も、振り幅は腰より下にするのがベターです。逆打ちをしなければいけない場面に遭遇した時は、右打ちの感覚をベースに挑戦してみてください。
ウー・チャイェン
2004年3月25日生まれ、台湾出身。4歳からゴルフを始め、22年11月のプロテストに合格。神谷そら、仲村果乃、小林光希らと同期のJLPGA95期生。23年に下部のステップ・アップ・ツアーで3勝を挙げて賞金ランキング1位になり、同年12月の「JLPGA新人戦加賀電子カップ」も優勝。25年11月の「大王製紙エリエールレディス」でレギュラーツアー初優勝を飾った。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
-
西村優菜と共同開発! 理想の高弾道とスピンを実現した「QUANTUM MINI SPINNER」がついに発売!<PR>
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
“自分で操りたい派”に刺さる? テーラーメイドの新「SYSTM2(システムツー)」パター登場! 世界的ヒット作「スパイダー」との違いは?<PR>
-
今後ゼクシオはどこへ向かうのか? 家田社長が語る「25年」の継承と「XXIO 14」の挑戦<PR>
-
これが最新電気自動車の現実だ! 往復600キロのゴルフ旅を日産 新型「リーフ」で行ってわかった“BEVの安心感と実用性”<PR>
ranking











-150x150.jpg)