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1打に“70秒”… オーガスタ女子でスロープレー批判を浴びた21歳が抱える事情 「右手を失うかもしれなかった」
オーガスタナショナル女子アマでの1打約70秒のスロープレーがSNSで拡散し批判が殺到した。だが背景には右腕手術後の後遺症があった。規定40秒との乖離というルール問題と、事情を知らぬ一方的批判の是非が浮き彫りになった。
ゴルフにおいては「?」が付く出来事がしばしば起こる
そして、もう一つ。何かの出来事に関する選手への一方的な批判は、その選手のパフォーマンスに大きく影響し、選手の心を深く傷つけることにもなりかねないということを、あらためてゴルフファンや周囲に訴えかける必要もあるのではないかと私は思う。
少なくとも、その出来事の背景や事情がはっきりするまでは、選手に対する一方的な批判は行わないよう、ゴルフファンや周囲の1人1人が心掛け、どうしても批判する場合は、慎重に冷静に穏やかに行なっていただけるよう願わずにはいられない。
折しも、日本ではJLPGAの「アクサレディス」の最終日、優勝争いの真っ只中にいた韓国出身の申ジエが18番で取った救済処置が物議を醸し、ネット上には批判の声が多々上がった。
申選手は、急傾斜の斜面上で右打ちではスイングできないから左打ちすると主張後、左打ちの構えはスタンスがカート道路にかかるとして救済を受けた上で、最終的には右打ちでショットしたのだが、この処置に対して「ずるい」「卑怯」等々の批判が上がった。
しかし、彼女が取った処置は、ルール上はまったく問題はなく、むしろルールを熟知しているからこそ取ることができたスマートな対応だったと言っていい。
米ゴルフ界では、ルールに精通していたペイン・スチュワート(故人)が、このルールを活用してピンチを切り抜ける場面が1980年代終盤から幾度となく見られ、その後、このルール解釈は、多くの選手の知るところとなった。もちろん今でもPGAツアーでは、頻繁とまでは言わないが、時折、目にする処置である。
申選手は、そうした事例を見聞きして勉強していたからこそ、いざという場面であの処置を取ることができたのだろう。そんな彼女の言動に疑問を抱いて解明することは良いとしても、一方的に批判の声を浴びせることは、避けたいし、避けてほしかった。
何が起こるか分からないゴルフにおいては、「?(クエスチョンマーク)」が付く出来事がしばしば起こるものだが、背景や事情を知らずに一方的に行う批判は、選手の心を想像以上に深く傷つける。
そのことを頭の片隅に常に置き、慎重に行動すべきことを、ゴルフ界全体があらためて認識すべきなのではないだろうか。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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