小5から愛用するパターで2位タイに浮上!売り出し中の若手・大岩龍一【パナソニックオープン2日目情報】

パナソニックオープン2日目、首位と2打差の4位タイでスタートした大岩龍一が5バーディ、ノーボギーの67をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、首位と1打差の2位タイに順位を上げた。今季は5度の優勝争いに絡んでいるが、未勝利。6度目の正直を狙う。

先輩・星野陸也も評価する穴のないオールラウンドプレーヤー

◆国内男子プロゴルフ<パナソニックオープン 9月23~26日 城陽カントリー倶楽部(京都府) 6967ヤード・パー72>

 ツアーでの優勝こそないものの、若手の成長株として注目されているのが大岩龍一だ。19年に下部ツアーであるAbemaTVツアーで賞金ランキング20位となり、20-21シーズンの出場権を獲得。20年に出場した2試合では34位タイと19位タイだったが、今年に入ってから徐々に実力を発揮し始める。

いつ勝ってもおかしくない成績を残し続ける大岩龍一 写真:JGTO Images

 東建ホームメイトカップで4位タイに入ると、その後の4試合で7位タイ、3位タイ、3位タイ、4位タイと5試合連続でトップテン入りを果たす。夏場以降の4試合では3試合で予選落ちしたものの、残り1試合では8位タイと、予選さえ通ればトップテン入りという状態なのだ。「まぐれが続いてますね」と謙遜するが、その実力はほかのプロも認めている。

 日大の1年先輩で仲のいい星野陸也によれば、「自分よりも飛ぶし、全然曲がりません。小技もそつなくこなすし弱点がない。勢いに乗るとどんどんスコアを伸ばすタイプですね」と高評価だ。

 確かに現在賞金ランキング17位であるものの、各部門別ランキングの順位を合計して表すメルセデス・ベンツトータルポイントでは2位につけている。この日も5バーディ、ノーボギーの67と隙のないゴルフを見せた。

 ただ、大岩自身は決して満足していない。「ショットは悪くないものの、ショートアイアンがピンに絡んでいるわけでもありませんし、パットが入っている感じもしません。距離の短いホールで確実にバーディを取れただけだと思います」と振り返る。

 2日続けて67をマークし、通算10アンダーまで伸ばしたが、「もっとスコアを伸ばせた」という思いのほうが強いようだ。これまで何度も優勝争いを経験したが、そのぶん悔しい思いも味わってきた。今まで味わった悔しさを今度こそ晴らしたい気持ちが、自然と自己評価を厳しくするのだろう。

「明日以降はもっと攻撃的なゴルフをしていい距離のバーディパットを入れたいですね」と、勝負どころを逃さないつもりだ。

どんなグリーンにも対応できるパッティングを身につけたい

 オールラウンドプレーヤーともいえる大岩だが、本人が絶対の自信を持っているのがパッティングだ。

「自分が一番得意なのはパットです。スコアがよくても悪くてもパットなんです」というが、確かに平均パット数は1位(1・7184)をキープし、この日も最終18番パー3では下りの1メートルという微妙なパーパットをしっかりと沈めるなど、要所を締めていた。それでも、自分のパッティングには「まだまだ改善の余地がある」という。

 トップテン入りの回数が多いとはいえ、今年が実質ツアー1年目のルーキーシーズンである。トーナメントを開催するほとんどの会場が初めて回るコースだけに、グリーンに対する戸惑いを感じることも少なくない。

 夏場に予選落ちが集中したのも、クセの強いグリーンを持つコースが続いたからだ。どんなグリーンでも対応するためにもパットの技術を高めたいのだ。

 実は、大岩が愛用するパターはピンタイプだが、小学5年のときに父親に買ってもらったものをずっと使っている。「シャフトやグリップは替えていますが、ヘッドはそのままです」と大岩。絶対的なエースパターのため、グリーンと合わないと思ったときは、他のパターを使い、悪いイメージをつけないという徹底ぶりだ。

 まだ爆発的な入り方はしていないが、予選2日間でグリーンの特徴はある程度つかめた手応えもある。ピンの位置やショットの調子にもよるが、エースパターが本領を発揮すれば、念願のツアー初優勝もグッと手繰り寄せることができるのではないか。

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