「どう説明したらいいのでしょう?」遅れてきた黄金世代・天本ハルカが同世代3週連続Vを狙う

「パナソニックオープンレディース」初日、雨が降る悪天候の中、黄金世代の天本ハルカが6バーディ、2ボギーの68をマーク。首位と2打差の4アンダーで3位タイにつけた。6アンダーの単独首位には申ジエが立っている。

同世代から4年遅れでプロテスト合格

◆国内女子プロゴルフ<パナソニックオープンレディース 4月29日~5月1日 浜野ゴルフクラブ(千葉県) 6660ヤード・パー72>

 ホールアウト後の記者会見でその日のラウンド内容を聞かれた際、「どのように説明したらいいのでしょう?」と第一声を発した天本ハルカ。共同記者会見の場に来たのも初めてなら、首位と2打差の3位タイと好発進したこと自体が初めてだったため、初々しさが出た。しかし、戸惑ったのはこのときだけで、この日のプレーについて聞かれると、途端に舌が滑らかになる。

首位と2打差の3位タイと好発進した天本ハルカ 写真:Getty Images

「先週(フジサンケイレディスクラシック)の最終日に68をマークして、いい流れで今大会に入れたのが良かったと思います。今日もハーフでバーディー3つと積極的に狙っていこうとしたのがよかったですね」と振り返る。

 その狙いどおり、前半は4つのバーディーを奪って波に乗る。後半は2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせなかったが、トータルで見ればいいプレーをできたと満足気な表情を浮かべた。

 昨年のプロテストに合格し、今年の1月1日に入会した新人だが、98年生まれの23歳。いわゆる黄金世代だ。

「同世代はツアーでは先輩ですが、同級生なので刺激は受けています。しっかりと自分のペースで上がっていければ」と、5度目の挑戦でようやくプロテストに合格したものの焦りはない。むしろ、ここから巻き返していく気持ちで一杯だ。

 この日のラウンドではショートアイアンが冴えたが、7番以下のクラブを手にしたときは自信を持って振り切るという。もともと好きではあったが、ツアーに参加するようになり、練習場では芝の上から直接ボールを打つことができる。ツアープロにとっては当たり前のことでも、それ以外の選手にとっては滅多にチャンスはない。自分なりにいろいろと試すことでショットの幅が広がってきた。その一つが、3種類の弾道を打ち分けることだ。

「高さを出して止める球と中弾道の球、アゲンストのときに使うライン出しの低い球です」と天本。高低を変えて同じ距離を打つらしいが、これは主に8番アイアン以下のクラブで行うという。基本的には高い球を打つときはボールを左に置いてフェースを開き、低い球を打つときはボールを右に置いてフェースを閉じる。あくまでもスイングを変えずにアドレスを変えて打つ、と実にシンプルだ。

「もともと低い球を打つのは得意でしたが、硬くて速いグリーンだとなかなか止めることができず、テレビでミンジー・リーさんのプレーを見て、こうやって打てばいいんだなと参考にしました」

 もちろん、すぐには身につかなかったが、師匠でもある伊澤利光からアドバイスやチェックを受けることで徐々に自分のものにしていった。

 今季の最高位は「フジサンケイレディスクラシック」での13位タイだが、8試合に出場して予選落ちが2回と少ない。試合を経る度に課題も見つかるが、少なからず自信もついてきたとうい天本。

「少しずつ上で戦えるようになればいいですね。最終的にはシード権を目標に頑張れたらいいと思います」

 そのためには前半戦終了時のリランキングをクリアすることも課題となる。

 本名は遥香だが、「小さい子どもからお年寄りまですべての方に覚えてもらいたいので(カタカナの)ハルカにしました」と、登録名を変更した理由を語る。今大会はギャラリーの入場を認めているだけに、名前を覚えてもらうにはまたとない機会。ぜひとも、黄金世代の3週連続優勝を達成してインパクトを与えたいところだ。

天本 ハルカ(あまもと・はるか)

1998年生まれ、福岡県出身。2021年、5度目の挑戦でプロテスト合格。2022年はQTランキング32位の資格でツアーに出場している。ゴルフ以外のスポーツ歴はストリートダンスという変わり種。「キング・オブ・スイング」と呼ばれ、マスターズ4位タイの成績を残した伊澤利光と師弟関係を結ぶ。

【写真】渋野日向子ら雨の中でも笑顔でプレーする選手たち

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