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- 西郷真央「アンチャン」をキャディーにしたのは大正解!復帰明け悪天候でもしぶとく2アンダー
「パナソニックオープンレディース」初日、2試合の欠場から復帰した現在メルセデス・ランキング1位の西郷真央が、3バーディ、1ボギーの70で回り、首位と4打差の9位タイで発進。残り2日で上位を狙う。6アンダーの単独首位には申ジエが立っている。
「悪条件の中、一生懸命に担いでくれたので感謝しかない」
今季3勝を挙げ、メルセデス・ランキングの首位を独走する西郷真央が、2試合の欠場からツアーに復帰した。
寝違えからくる首痛のため出場を見合わせていたが、「スイングも問題なくできています」と、大会前にはフルスロットルで臨む意気込みを見せた。とはいえ、ツアー出場するようになって2週間も間隔を空けたことは一度もない。ましてや、1週間ほどクラブを振らずに安静にしていたこともある。さらに、今大会は昨年予選落ちしているだけに、不安要素のほうが多かったことは否めない。
その不安がいきなり的中する。6番まではパーを並べていたものの、7番パー4でボギーが先行したのだ。降りしきる雨と寒さも障害となっていただけに、嫌なイメージを持ちそうなところだが、そこで慌てないのが西郷だ。続く7番パー5でしっかりバーディーを奪うと、後半の12番パー5、13番パー3では連続バーディーを奪い、終わってみれば2アンダーでフィニッシュ。復帰明けでこの雨の中、首位と4打差ならまずまずのスタートだろう。
「7番はタイミング悪く強風が吹いたのでボギーになりましたが、悪い流れをつくることなく終えられたのでよかったと思います」と西郷。懸念された久々の実戦にも大きな影響はなかったようだ。
無難に初日を乗り切った西郷だが、その陰の立役者となったのが、今回キャディーを務めている河野杏奈だ。西郷と同じ2019年のプロテストに合格した同期のプロだが、実は河野のほうが1歳上、麗澤高校の1学年上の先輩だという。西郷とは小学校からの付き合いで、「アンチャン」と呼ばれているとのこと。たまたまキャディーを探していた西郷に、「その週なら空いているよ」と申し出たのがきっかけだった。「もちろん、キャディーを務めるのは始めてです」と言う河野だが、西郷にとっては良いムードメーカーになったという。
「私のこともよく知ってくれているし、選手ということもあって、同じ目線に立って考えてくれるのでやりやすかったです。こんな大変なコンディションの中、一生懸命に担いでくれたので感謝しかないですし、より頑張ろうと思いました。悪天候の中でも楽しくラウンドできました」と振り返る。
その西郷のプレーを間近で見た河野に感想を聞いてみると、「ミスしても大きなミスにつながらないところなど、安定感がすごいですね。雨が降っても、それに影響されてショットが乱れることもありませんでした」と、さすが今季絶好調の選手のプレーだったと称賛する。
力強い味方を付けた西郷だが、当然残る2日間で上位を狙っていく。そのためには、ティーショットの調整が急務だと言う。
「風が吹いたらクラブのジャッジとか難しいので、そこに気を付けながら、気を引き締めて全力で頑張りたいと思います」と力強く語る。
今季は6試合に出場し、3勝、2位タイ2回、10位タイ1回と圧倒的な強さを見せる西郷。開催地の千葉県は地元でもあり、応援に来る人も多い。強くなった姿を見せるためにも、地元初優勝を狙いにいくつもりだ。
西郷 真央(さいごう・まお)
2001年10月8日生まれ、千葉県出身。2019年、高校在学中にプロテスト合格。2020-21年シーズンはトップ10フィニッシュが21回と安定した成績を残した。2022年シーズンは開幕戦で初優勝を挙げると、4戦目となるアクサレディス、5戦目のヤマハレディースと連勝、早くも3勝目を挙げた。島津製作所所属。
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