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- パット改善でツアー初Vを狙う! プラチナ世代の後藤未有がスコアを伸ばす
「パナソニックオープンレディース」2日目、3バーディー、1ボギーの70をマークし、通算3アンダーの6位タイでフィニッシュした後藤未有。昨年6月のプロテストに合格したが、それ以前にTP単年登録者として20年からツアーには出場していた。今季はQTランキング17位の資格で出場している。
年齢が近いライバルの活躍よりも自分が叩いたときのほうが刺激になる!?
前週の「フジサンケイレディスクラシック」で、自己最高の3位タイに入った後藤未有。もちろんその順位に満足することなく、「優勝するためには、ミドルパットと100ヤード以内のショットが課題です」と、さらなる上を目指すコメントを残していた。その言葉どおり、この日はミドルパットを決める回数が増えたという。
「距離感とラインを合わせることに集中したことで8メートルぐらいが結構入ったと思います」と後藤。前半の8番パー5では約6メートルを、9番パー5では約12メートルを沈めてバーディーを奪っている。ただ、ここまでくるには後藤なりの試行錯誤を繰り返してきた。
今季は開幕戦からいきなり3試合連続で予選落ちしたが、その原因はショートパットにあった。
「バーディーパットを外した後のパーパットを外すので、スコアをつくれませんでした」と、3パットがどうしても多くなっていたのだ。現在はオデッセイのトライホット5K TWOパターを使用しているが、一時は同じようなブレードタイプのパターを5本もキャディバッグの中に入れていた。自分に合うパターを求めた結果、自然と本数が増えていったのだ。
また、練習方法も工夫した。「今まではただひたすら短い距離を入れることに集中していたんですが、まずはストロークを真っすぐにしないとと思い、ヘッドを真っすぐ出す練習を加えました」と後藤。
それまではレールの上にボールを置き、それがレールから落ちないように打つ練習だったが、アドレスしたときのヘッドの先にティーを2本刺し、その間にヘッドを通すようにしたという。
「おかげでストロークが安定できたので、自信を持ってパッティングできるようになりました」と胸を張る。ショートパットが安定したことで、ようやくミドルパットの練習にも集中できるようになった。
直近6試合では、予選通過と予選落ちを交互に繰り返していたが、今回の予選通過でその悪循環にも終止符を打った。
「上がどこまで伸ばすか分かりませんが、狙える位置にはいけると思います」という後藤。最終的には5打差まで開いたが狙うは優勝のみだという。
「(上位にいる)西郷真央選手はアマチュア時代から強いことは知っていますが、決して勝てないことはないと自分では思っています。あとはタイミングかな」と、今季3勝を挙げている西郷が相手でも果敢に勝負を挑む。
ただ、「年齢が近い選手が活躍すると刺激にはなりますが、自分がスコアを叩いたときの方が刺激になります」と、あくまでも自分のゴルフに徹するつもりだ。
後藤 未有(ごとう・みゆ)
2000年9月29日生まれ、福岡県出身。2020年プロテスト合格。今季はQTランキング17位の資格でツアー参戦。「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」6位タイ、「フジサンケイレディスクラシック」3位タイなど好調を維持、初優勝に期待がかかる。やまやコミュニケーションズ所属。
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