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- 「イケイケな感じがなくなってきちゃった」それでも2位につけた金田久美子が11年ぶりVチャンス
平均スコアが「74.8987」と多くの選手が苦戦を強いられたアース・モンダミンカップ3日目。32歳の”元天才少女”金田久美子がスコアを伸ばし、首位と2打差の2位で3日目を終えた。
コースに合わせウェッジを54度から52度にチェンジ
年齢を重ね故障も経験して、気持ちに大きな変化のあった金田久美子が、11年ぶりのツアー2勝目を射程圏に入れた。
アースモンダミンカップ3日目は、強風と暑さの中でのプレー。平均スコアは前日の76.5070ほどではないが、それでも74.8987と不安定な風に選手たちは苦しんだ。

32歳になり、中堅選手となった金田は、この風と上手に付き合った。
「ムリしないこと。ピンを狙いたくても風側に打って行く」というマネージメントに徹して、4バーディー、1ボギーで回り切った。この日、黄アルムと2人だけの60台で通算5アンダー。首位のささきしょうこに2打差2位につけた。
アマチュア時代から天才少女と呼ばれ、プロ入り後は2011年フジサンケイレディスで優勝。若い頃には「30歳でゴルフをやめる」と公言してはばからなかった。だが、32歳になった今、シード権を失い、QTも87位と出場する試合が限られる中で、ゴルフに対する気持ちは大きく変わってきた。
「昔より楽しい。感謝の気持ちを持って前向きにプレーしていきたいです」と、口にした。
昨年、腰痛と左足首の捻挫に悩まされた。対策としてオフシーズンにはそれまでの飛距離アップのためのトレーニングではなく、ケガをしない体を作ることに専念した。
以前は、「失敗したらどうしよう、と思うし新しいことは苦手だった。どんなに疲れてても腰が痛くても練習もトレーニングもしなくちゃ、って思ってた。でも今は休む勇気も出たし、新しいことができるようになった。自分の年齢と向き合ったんです。色々考えて勇気が出た」と、自然体を身につけた。
今週のコースに合わせ、残り距離を考えて54度のウェッジを52度のものに替えた。長いゴルフ人生で初めてのことだという。これも「勇気」が形になったものだ。
一番腰が痛いときの窮余の一策だった「ハーフショット」でのプレーは、フルスイングができるようになった今でも続けている。一番振れなかったときは、バックスイングもフォロースルーも「6(割)6(割)」だった。腰が少し良くなって、フルスイングも試したが、ショットが暴れてしまったのでやめた。
今は「8(割)8(割)の”ハーフショット“。ずっとこれで行くと思います」と、コントロールショットを武器にしている。
一方で、若い頃の積極的なプレーができなくなった寂しさも正直に打ち明ける。「イケイケな感じがちょっとずつなくなってきちゃった。キツい部分が抜けてきちゃった」と苦笑する。
だが、最終日の天候は、引き続き強い風が吹く予報。「スコアが伸びずに耐える方がいい」という金田のプレースタイルに向いているのはまちがいない。2打差など、あってないようなもの。そんなコンディションになれば大きなチャンスだ。
金田久美子(かねだ・くみこ)
1989年8月14日生まれ、愛知県出身。8歳で世界ジュニア選手権を制するなど、天才少女として全国にその名をとどろかせていた。2011年「フジサンケイレディス」で悲願のツアー初優勝を挙げた。スタンレー電気所属。
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