意地を見せるか“黄金世代の1コ上”! 小野祐夢と大出瑞月が首位タイに躍り出る

通算8アンダーで吉田優利、小野祐夢、大出瑞月の3人が並んだ「資生堂レディスオープン」2日目。小野と大出は最終組が初の経験だ。しかもこの2人、ともに1997年生まれの同学年で、プロテストに合格したのも同じ2016年の88期生。ただ、決勝ラウンドに臨む気持ちは若干異なるようだ。

決勝ラウンドに向けた意気込みが対照的な首位の同い年2人

◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月30日~7月3日 戸塚カントリー倶楽部・西コース(神奈川県) 6570ヤード・パー72>

 国内女子ツアーでここ数年最も勢いのある世代といえば、1998年度生まれの黄金世代だろう。国内ツアーで優勝を飾った選手が10人いるだけでもすごいが、渋野日向子は海外メジャーである「AIG全英女子オープン」を制し、畑岡奈紗は米女子ツアーで活躍している。そんな粒ぞろいの98年度生まれの1学年上にはどのような選手がいるのだろうか。

日傘と氷のうが手放せない酷暑の中でも生き生きとプレーした小野祐夢 写真:Getty Images

 永井花奈、松田鈴英、脇元華、宮田成華、田辺ひかり、蛭田みな美らが97年度世代だ。永井がツアー優勝を飾ってはいるものの、他の選手はあと一歩足りなかったり、実力を出し切れていない印象が強い。

 そのイメージを打破したいところだが、「資生堂レディスオープン」2日目、通算8アンダーで首位に並んだ3人のうち2人が97年度世代だった。それが小野祐夢と大出瑞月で、ともに今季はノーシードでツアーに参戦している。

 3日目は同じ最終組で戦うことになるが、どちらも最終組は初めての経験だ。注目が集まるだけに気合が入ると予想されるが、対照的なコメントが並んだ。

 小野は今季17試合に出場して予選通過が6試合、最高順位は21位タイと、不本意な成績が続いていたが、「テークバックでインサイド気味にクラブを上げたことで、当たりの薄かったドライバーショットがつかまるようになりました。あと、パッティングのストロークでリズムを気にするようになってから良くなりました」と、微調整に成功。初日から順調にスコアを伸ばした。

 一方の大出は、「どうしていいスコアが出たのか自分でも分かりません。2日目の後半になってショットが曲がり始めましたが、こんなものかなと」と、67、69と2日続けて60台をマークしたことに首を傾げる。

 さらに、好位置につけたことで、小野は「リランキングとか気になることもありますけど、一番の目標が優勝なので、それを見ながら頑張りたいです。初めての位置なので、いろいろ思うことはありますけど、昨日、今日みたいに集中してあと2日間やりたいです」と、ツアー初優勝のチャンスに目を輝かせる。

 ところが大出は「まだ優勝するイメージは沸いてないです。あと2日ありますし、暑いし……」と、ゴルフよりも暑さ対策が気になる様子。もちろん、照れ隠しの可能性は大きいし、せっかくのチャンスを逃すつもりもないだろう。

 幸いにも3日目は気心の知れた者同士で回れるだけに、最終組のプレッシャーも多少は和らぐかもしれない。他の97年度世代に刺激を与えるためにも、小野と大出にはしっかりと3日目を乗り切り、最終日まで優勝の望みをつなげてほしいところだ。

小野 祐夢(おの・ひろむ)

1997年7月13日生まれ、岐阜県出身。2016年にプロテスト合格し、18年シーズンから年間を通してツアーに参戦。ステップ・アップ・ツアーでは2勝と実力はあるだけに、今季、初のシード権を獲得したいところ。ニチコン所属。

大出 瑞月(おおいで・みづき)

1997年11月21日生まれ、群馬県出身。2016年にプロテスト合格し、17年にツアーデビュー。翌18年には初シードを獲得。4年ぶりのシード復帰を目指す。サーフビバレッジ所属。

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残り2日間、暑さへの不安や自身のゴルフへの手応えのなさを吐露しつつも、時折、笑顔も見せた大出瑞月 写真:Getty Images
月曜日にかかった熱中症から体調が戻らない中で初日67で回った大出瑞月 写真:Getty Images
日傘と氷のうが手放せない酷暑の中でも生き生きとプレーした小野祐夢 写真:Getty Images

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