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- スイングも練習も“省エネ”が功奏す! 金澤志奈が苦手の4日間大会で初優勝狙う
「資生堂レディスオープン」3日目、11位タイからスタートした金澤志奈が4バーディ、1ボギーの69で回り、通算8アンダーでホールアウト。首位と3打差の5位タイグループに浮上してきた。暑さ対策と体力が課題になるが、最終日はツアー初優勝を目指す。
スイングはコンパクトに、練習量も半分に
プロ6年目、26歳の金澤志奈がツアー初優勝に向け、首位と3打差という好位置につけた。
「今日もショットがよかったので、バーディーチャンスにつくことが多かったですね。ただ、惜しいパットを何個か外しているので、もう少し伸ばせたかなと思います」とラウンドを振り返る。
好調なショットの要因は、バックスイングの大きさにある。
「ちょっと大きくなりすぎていたので、コンパクトにすることを心がけました」と金澤。もちろん、見た目ではっきりと分かるほどではないが、たとえわずかな修正でもショットの精度が上がったという。面白いのは、別の効果も生み出したことだ。
「コンパクトに振る分、省エネになるので、ラウンド中の疲れも小さくなったんです」と笑う。今シーズンの成績を振り返ると、ある傾向があった。平均ストロークは71.77(15位)と悪くないのに、メルセデスランキングは302.61ポイント(26位)なのだ。その原因を探ってみると、4日間大会で結果を残していないことが判明。なんとトップ10が一度もなかったのだ。
「おそらく4日間だと体力的にきつくなるからだと思います」と振り返る。
身長164センチ、体重53キロの金澤にとっては、72ホールを回り切るだけでも大変なのだろう。もちろん、これまでも対策はしてきた。空腹になる前におにぎりやバナナ、ナッツなどを口にし、ゼリーやグミなどでも栄養補給を図ってきた。それでもわずかしか体重は増えなかったという。それが、今大会では3日目を終えた時点で、優勝を狙える位置にいるのだ。
「コンパクトなスイングにしたことは大きいですし、あと練習量も減らしています。練習場での球数は通常の半分。パッティングなどのショートゲームは時間は半分に減らしています」
ラウンド後の練習は、その日の反省も込めていろんなところをチェックするうちに、とかく球数が増えがちだが、今回はバックスイングの大きさだけに絞っている。さらに、パッティングでは初日からなかなか合っていなかった距離感だけに集中しているという。
「まだまだですが、日を追うごとにタッチは合ってきています」と、省エネ練習でもしっかり効果があるという金澤。結果がそれを証明しているが、今後は3日間大会でも試してみるつもりだ。今季はトップ10が4回あるものの、目標は当然ツアー初優勝しかない。残り18ホールを戦うだけの体力は温存してある。あとは気持ちで負けないことを心掛けるだけだ。
金澤 志奈(かなざわ・しな)
1995年7月29日生まれ、茨城県出身。8歳からゴルフを始め、2017年のプロテストで一発合格を果たす。同年のステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」で初優勝。2020-21年シーズンはトップ10入りを9度記録し、賞金ランキング24位で念願の初シードを獲得。クレスコ所属。
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