原英莉花が“パッティング”を磨いて巻き返しを狙う「自分のスタイルを確認できたのは収穫」

「資生堂レディスオープン」最終日、通算6アンダーの21位タイに終わった原英莉花。しかし、地元・神奈川県で開催された今大会での収穫は大きかったという。ツアー通算4勝を挙げ、昨シーズンは賞金ランキング8位となった原の、今後に向けての課題を聞いてみた。

パッティングの大切さを痛感

◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月30日~7月3日 戸塚カントリー倶楽部・西コース(神奈川県) 6570ヤード・パー72>

 今季は「ほけんの窓口レディース」の5位タイが最高位で、メルセデスランキング63位と、現在不調にあえいでいる原英莉花。「資生堂レディスオープン」は、地元・神奈川県での開催ということもあり、多くのファンや知り合いが応援に駆けつけた。

 その中で4日間を戦い抜いた原だが、21位タイという成績以上に得たものがあったという。

通算6アンダーの21位タイで大会を終えた原英莉花 写真:Getty Images

「初日をアンダーパーで回り、2日目もアンダーパー、よしと思って気合が入った3日目にオーバーパーと、気持ちが入ったらミスをするんだなということが分かりました」と原。ここ最近は、予選落ちやスイングを気にしてばかりで自分のゴルフを客観視できなかったが、今週はそれができたという。

 これまでは、良いスコアを出すには良いショットを打たなければいけないと思い込んでいた。ドライバーを曲げずに飛ばし、アイアンでピンそばにつけてバーディーを奪う。失敗してグリーンを外したら、アプローチで必死に寄せワンを狙うというゴルフだ。

 しかし、自分のスタイルを振り返ると、そうじゃないことに気が付いた。

「スコアが良いときは、4~5メートルのバーディーパットを入れてきたんです。いかにラインを正確に読み、カップインさせるかが大切であり、それが入らないとショットの調子までおかしくなることが分かりました」

 ショットも大切だが、それ以上にパッティングの大切さを痛感したという。トーナメント期間中は、これまで以上にパッティングの練習に時間を費やした原。すぐには結果につながらなかったものの、自分の中で答えが明確になったぶん、気持ちがスッキリとしたようだ。

 もちろん、ショットの精度も上げるために、現在行っているスイング改造も継続していく。

「フックグリップに握ってしまうと、どうしてもトップで左手が甲側に折れてしまいがちでしたが、そうならないようにスクエアグリップに握るようにしています」

 トップで左手が甲側に折れると、シャフトが飛球線とクロスし、アウトから下りてきやすくなる。むしろ、トップでは左手を手のひら側に曲げ、レイドオフの形をつくりたいという。

「まあ、左のワキ腹が伸びてしまったり、そうならないようにするとクラブが上から下りてきたりと、いろいろ試行錯誤しています(笑)」

 まだまだ完成とまではいかないが、それでも今大会でのパーオン率は、86.1%と全選手の中でトップとなり、スイング改造が正しい方向に進んでいることが証明された形となった。

「今後も毎日が積み重ねだと思い、気持ちを切らさずに頑張ってプレーします」

 一時は今季を棒に振ってでもスイング改造をすると語っていたが、予想よりも早めに復活してくるかもしれない。

原 英莉花(はら・えりか)

1999年2月15日生まれ、神奈川県出身。2018年プロテスト合格。“黄金世代”の1人として18年から早くもシード獲得し、翌19年には初優勝。20年には日本女子オープン、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップと公式戦2冠を達成した。ツアー通算4勝。NIPPON EXPRESSホールディングス所属。

【写真】原英莉花&イ・ボミら「資生堂レディスオープン」最終日の雄姿
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