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パーオンしてしまうから… 平均ストローク60台に王手をかけた山下美夢有の贅沢な悩みとは?
女子ツアーの最終戦、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ3日目、山下美夢有は1イーグル、4バーディー、1ボギーでプレーして通算13アンダー。イ・ミニョンと並ぶ首位に立った。
落とさなければ目標達成も「勝つためには4つくらいは伸ばさないと」
◆国内女子プロゴルフ<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 11月24~27日 宮崎カントリークラブ(宮崎県) 6487ヤード・パー72>
日本人初の平均ストローク60台を目指す山下美夢有が、記録にグンと近づいた。
女子ツアー最終戦、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ3日目、山下は1イーグル、4バーディー、1ボギーでプレーして通算13アンダー。イ・ミニョンと並ぶ首位に立った。
2番でボギーが先行したが「とりあえずガマンして、9番でしっかりバーディー取ろうと思っていた」という作戦どおりにプレーを進めた。
10番で奥から3メートルを沈めると。11番では3番ウッドで打った残り227ヤードの第2打を6メートルに2オン。これをイメージ通りにカップに入れるイーグル奪取で喝采を浴びた。
16番では5メートル、17番では50センチのパットを沈めて、通算13アンダー。伸び悩んだイ・ミニョンを捕まえた。
シーズン後半にはずっと口にしている「悪くなると速くなってしまうので、リズムだけを意識する」という方法が今日も奏功し、シーズン5勝目が見えてきた。
2週前にすでにメルセデス・ランキング1位の年間女王タイトルを決めているが、今大会には、年間平均ストローク60台の記録がかかる。同ツアーでは2019年に申ジエが69.9399となったことが1度だけあるが、日本勢で70を切った選手はいない。
山下の平均ストロークは、先週までで70.0376。今大会を通算12アンダーよりいいスコアで終えることができれば、70を切ることになる。現在のスコアは通算13アンダー。落とさなければ記録は達成できるが、山下の頭の中は勝負でいっぱいだ。
「伸ばし合いになると思います。勝つためには4つくらいは伸ばさないと」と、勝負に出る。
昨年に比べてショットの精度が上がったことを実感しているという山下だが、それゆえの悩みも抱えている。もともと武器だったアプローチのイメージが湧かなくなってしまったのだ。
ショットが良ければ、パーオンしてしまうから試合でアプローチする機会は減る。その分、イメージが湧かなくなって、グリーン周りが課題になったと言う。その分、練習ラウンドなどで補っているそうだ。贅沢な悩みを口にした女王の、シーズン最後の見せ場が始まる。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。昨年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。今シーズンは「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で通算12アンダーをマークし、公式戦初勝利を完全優勝で達成。「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では初日にツアー新記録の60をマーク。「伊藤園レディス」でシーズン4勝目を飾るとともに史上最年少21歳103日での年間女王を達成した。加賀電子所属。
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