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- 「年間45アンダー!」西村優菜の強さを支える“突出したパー3の成績” 数字が示すスゴさとは?
来季からは限定的ではあるが、米女子ツアーへの参戦が決まった西村優菜。150センチという小さな体でも、安定した成績を残し続ける西村の強さを支えるのが、他の選手にはない「パー3での強さ」。そこで、今季の成績から強さの秘密を探ってみました。
ドライバー飛距離は96人中76位でもスコアが作れる西村優菜
米女子ツアー出場権をかけたQシリーズで24位タイだった西村優菜。ほぼフル出場が可能な20位以内に入ることができず、無念な心中を吐露していた。
とはいえ、150センチの小さな体でツアーメンバーの資格を得たことは評価できるのではないだろうか。国内でもメルセデス・ランキング、賞金ランキングともに2シーズン続けて5位以内に入っている。今や日本を代表する選手のひとりと表現しても異論はないだろう。
そんな西村は今シーズン、ある部門で歴代最高記録を樹立していた。西村の大きな武器になっているといえる部門である。それは、パー3平均スコアだ。

西村のパー3平均スコアは2.8908で部門1位。これは、申ジエが2017年に出していた従来の歴代最高記録2.8956を塗り替えるすごい数字なのである(データの残る1990年以降)。
この手の数字は、細かくてピンとこない方も少なからずいるだろう。分かりやすいようにパーに対してどうかというアゲンストパーで表すと45アンダーとなる。パー3だけでこれだけのアンダーを叩き出していたのだ。申の2017年は33アンダーだったから大幅に更新したといえるレベルである。
ちなみに、今シーズンの部門2位は山下美夢有で平均スコアは2.9306、アゲンストパーなら30アンダーだった。パー3では西村のほうが年間女王より単純計算で15打もよかったわけだ。
西村は飛距離が出るタイプではない。今シーズンのドライビングディスタンスは231.03ヤードでランキング入りしている96人中76位だった。
同じ身長150センチの山下は236.52ヤードで47位。西村よりも5ヤード以上飛んでいる計算になる。
飛距離が出なければたとえばパー4の2打目は他の選手より長い距離が残る。同じような力量の選手同士で比較すれば、2打目でチャンスにつけられる確率はどうしても低くなってしまうわけだ。
実際、西村の今シーズンのパー4でのアゲンストパーは14アンダー。パー3よりかなり少ない。対して山下はパー4で74アンダーを稼いだ。これは部門1位の数字だ。
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