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- 古江彩佳が米女子ツアーで継続中の「出場試合連続トップ5」 4試合以上の記録を持つのは誰と誰?
惜しくもプレーオフ進出は逃したが、「みずのアメリカズオープン」でも首位と2打差の4位タイと好成績を残した古江彩佳。これで出場3試合連続のトップ5フィニッシュとなったが、これは日本人選手としては4年振り6人目の快挙だった。
4試合以上トップ5を続けたのは岡本綾子と宮里藍
古江彩佳が好調だ。みずほアメリカズオープンで4位タイに入り、米女子ツアー出場3試合連続でトップ5を記録。日本人選手では4年ぶり6人目の快挙である。
出場3試合連続トップ5の内容はJMイーグルLA選手権4位タイ、バンクオブホープLPGAマッチプレー2位、そして先週が4位タイというもの。これまで40人以上の日本人選手が米女子ツアーメンバーとしてプレーしてきたが、古江で6人目だからそう簡単にできるものではない。
古江以外に出場3試合連続トップ5を記録している日本人選手は樋口久子、岡本綾子、宮里藍、宮里美香、畑岡奈紗(達成順)という面々。全員が米女子ツアーで勝利を挙げている。直近は2019年に達成している畑岡奈紗だった。

この中で複数回やっているのは3回の岡本綾子だけ。キャリアで1回記録するだけでも大変なことなのだ。
強調したいのは、古江が米女子ツアー参戦2年目でマークしたこと。これは6人の中で最も早い時期なのである。
古江以外の選手では畑岡が3年目、宮里藍と宮里美香が4年目、樋口と岡本は7年目だった。日本を代表するような選手たちであっても、3試合も続けてトップ5に入る安定した成績を残すには米女子ツアーでそれだけの経験が必要だったということ。それを2年目の、しかもシーズン前半でやってのけた古江の実力は相当なものではないだろうか。
では、連続試合トップ5を「4試合以上」にまで伸ばしている選手はいるのだろうか。答えはイエスで、岡本と宮里藍の2人である。
岡本は賞金女王となった1987年の4月から6月にかけて6試合連続トップ5を記録している。また、1987年終盤から88年にまたがって5試合連続でトップ5に入っている。
宮里藍は2009年に4試合連続をマーク。エビアンマスターズ(現エビアン選手権)で米女子ツアー初優勝を飾ったのを起点に記録したものだ。
一度経験したコースでは別格の強さ見せる古江彩佳
今週のショップライトLPGAクラシックで古江は超ビッグネームといえる岡本、宮里藍に続く日本人選手3人目の4試合連続トップ5に挑むわけだが、それを後押しするデータがある。
日本人選手が米女子ツアーに参戦した時に越えなければならない壁はさまざまな環境の違いに対応することだ。そのひとつがコースに慣れること。1年目は初めてのコースばかりで対応に苦労することが多い。

古江もルーキーイヤーだった昨年の序盤は上位に顔を出すことができなかった。それが、今年は前年と同じコースでプレーした場合に成績を爆上げしているのである。
まずHSBC女子世界選手権では前年の23位タイから3位タイとなり、ロッテ選手権は67位タイから23位タイに順位を上げた。4位タイに入ったJMイーグルLA選手権では前年は違う大会(DIOインプラントLAオープン)ではあるが同じウィルシャーCCで43位タイだった。バンクオブホープLPGAマッチプレーは前年と同じ2位。前年と同じコースだった4試合でこれだけの好成績を挙げているのだ。
一度回ったコースではその経験を生かしてパフォーマンスを上げてくる。古江の対応力の高さを表すデータである。
今週のショップライトLPGAクラシックは前年と同じシービューベイコース。古江は昨年も出場しており42位タイだった。ここでもグッと順位を上げる可能性は十分にあるのではないだろうか。
しかもシービューベイコースは日本人選手と相性がいい。2010年には宮里藍が優勝し、2016年に野村敏京、2018年に横峯さくらが2位に入るなど、2010年以降で日本人選手のトップ5が計6回記録されているのだ。
5日間で7マッチを戦ったバンクオブホープLPGAマッチプレー、4日間大会のみずほアメリカズオープンと2週続けてハードなスケジュールをこなして疲れはあるだろうが、なんとかもうひと踏ん張りして4試合連続トップ5を実現してほしい。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、アマチュア時代を合わせ国内ツアー通算8勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。昨季から米国女子ツアーに参戦し、トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンで同ツアー初勝利を遂げた。富士通所属。
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