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- 真っすぐ構えると「左向きに感じる」は正解!? 多くのゴルファーが誤解している遠近法の真実
多くのゴルファーが悩んでいる、コースでの頑固な「右向きアドレス」の改善法。練習と同じ「つもり」なのに、なぜかコースでは右を向いてしまう。「遠近法のせい」だと思っている人もいますが、9割以上はその「遠近法」自体を勘違いしています。今回は「遠近法」の真実と、コースで練習どおりアドレスする方法を解説します。
正しい方向にアドレスするには「遠近法」を理解するべき
「狙った方向に飛べばアドレスの向きなんて何でもいいじゃん!」という意見も否定しませんが、ターゲットゲームである以上、アドレスどおりに構えたいと思うのが多くのゴルファーの総意ではないでしょうか。
とはいえ、いざ方法論になると「スクエアに構えなさい」、「クローズの方がつかまる」、「オープンの方がフックしない」などゴルファーは自分でその選択をしなければいけません。

そんなアドレスで多くのゴルファーが悩んでいるのが、「練習よりも右を向いてしまう」ことです。そこで、誰もが知っている「遠近法」の再確認とアドレスの関係性を説明するので、少しでも活用して頂きたいと思います。
「遠近法」とは、絵画や写真等で使われる表現方法の一つ。二次元の平面を少しでも「立体的に見えるよう」に編み出されました。
人間の目は、平行な線を「ハの字」にすると、奥行きがあるように感じるという目の錯覚によるものです。
コースではよく「あの山の頂上あたりを狙って」など、非常に遠くの目標に向かって構えることがあります。目標が遠くになるほど平行な線が繋がっているように見えるのは事実ですが、毎回ランダムな距離に対して正確な遠近法なんて把握できないのも真実です。
「練習だと真っすぐ」アドレスできるのは「空間に依存」しているだけ
練習場と同じつもりなのに、コースではなぜ真っすぐ構えられず「右向きアドレス」になるアマチュアはどうして多いのでしょうか?
基本的に「四角い空間」である練習打席では、何も考えず打っているだけでも「空間に依存」することである程度は真っすぐ構えられてしまいます。

しかしコースでは真っすぐな線もなければ四角い空間もないため「自分でラインをイメージする」必要があります。
まずターゲットに打ち出す「ボールのライン」は誰でもイメージできると思います。このラインにクラブフェースを合わせることも「できているはず」です。
体のラインもアバウトに合わせているはずですが、それを「目のライン」で調整している事実を理解している人は少ないでしょう。
錯覚が起きやすい人間の目は、奥行きや高さを把握するために「合成画像」や「調整」を行うのが得意です。定規のような「平行」を測ることは得意ではなく、経験と勘で「真っすぐっぽく」や「平行っぽく」構えることまでが現実的なゴールなのです。
多くのプロや上級者が「真っすぐ構える」と口を酸っぱくして心掛けている理由は「自分では判らないから体で覚える」という意味が含まれているのです。
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