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- 試合中のプロにアドバイスするぐらいだから… プロキャディーはやっぱりゴルフの腕前も相当なの?
強いプロの陰に優秀なプロキャディーありというのは、昔から洋の東西を問いませんが、素朴な疑問としてプロキャディーはゴルフがうまいのでしょうか。また、ゴルフに対する知識はどれぐらいなのでしょうか。
松山英樹のキャディーは東北福祉大出身
時にはツアープロの相談相手にもなり、ショットについての感想を求められたりもするプロキャディー。きっと自分がプレーしてもうまいんだろうな、と思うゴルフファンも少なくないでしょう。実際、プロキャディーの腕前はどれぐらいなのでしょうか。
「60台で回ってくる人も何人かいますが、90ぐらいで回る人も少なくありません」というのは、プロキャディーの梅原敦氏。
確かに、松山英樹プロのキャディーを務める早藤将太氏は、松山プロと同じように明徳義塾高から東北福祉大へ進んだエリートゴルファー。相当な腕前であることは間違いありません。
国内ツアーでも名門大学のゴルフ部出身のプロキャディーは数多くいますし、それこそ元ツアープロやティーチングプロの資格を持つ人もいます。おそらくプロキャディーのコンペを開いたら、アンダーパーで回ってもベスグロ賞は獲得できないでしょう。
また、ゴルフ部出身ではなくても、野球部など他のスポーツを経験している人も結構います。そういう人がゴルフを始めると、あっという間に上達することが多く、普通に80台ぐらいで回ってきます。
考えてみれば、20キロ前後のキャディーバッグを担いで10キロ以上歩くわけですから、体力だけでなく、運動神経がよくないと務まらないですよね。
ただ、プロキャディー全員がゴルフ好きかといえば、そういうわけでもなく、あくまでもキャディーを仕事として行う人もいるとのこと。ゴルフの面白さだけでなく、大変さも目の当たりにしているだけに、あえてプレーしようと思わないのかもしれませんね。
選手もキャディーもルールには意外と疎い!?
ゴルフがうまければ、当然ルールも詳しいと思われますが、果たしてどうなのでしょうか。
「ルールに関してはそれほど詳しくないと思いますよ。自分もその1人ですが……」(梅原氏)
ベテランプロキャディーの梅原氏ですが、それじゃあいけないと思い、数年前からルールの勉強をしているといいます。
「例えば赤杭にボールが入ったときの処置で、わざわざ競技委員さんに来てもらうのも大変じゃないですか。選手も完璧にルールを把握しているわけではないので、自分が知っていればと思ったのがきっかけです」
確かに、競技委員を呼ぶと時間がかかり、プレーの遅延にもつながります。選手とキャディーが正しい処置を行えれば、時間の短縮にもつながるでしょう。
ところが、そこに落とし穴があるのも事実なんです。最初からルールを知らなければ選手に対して余計なことをいわなくて済みますが、ヘタにルールの知識があることで、処置のやり方をいってしまいがちに。万が一、その処置が間違っていたら選手は失格になります。
「もちろん、そういう危機感を持って勉強していますが。選手にいう時はよほど自信がある時に限ります」
やはり、競技委員を呼ぶのが間違いないという結論に至るようです。でも、選手自身がルールブックを読めばある程度の問題は解決できるのではないでしょうか。
「選手がルールブックをキャディーバッグの中に入れているのを見たことはありますが、読んでいるのを見たことはありませんね」(梅原氏)
選手もキャディーも意外とルールには疎いのかもしれません。やはり、競技委員がいないとかなりの弊害が出てきそうですね。
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