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- 「趣味だから…」と侮ることなかれ! ゴルフができなくなる原因にはどんなものがある?
プロアマを問わず、体の不調が原因でゴルフをお休みする人は少なくありません。
ゴルフはハードなスポーツではないがケガのリスクはある
女子プロゴルファーの植竹希望選手が自身のインスタグラムで、右股関節唇損傷の手術を受けるため戦列を離れることを明らかにしました。植竹選手は2017年プロ入会の25歳。2020-21年シーズンに賞金ランキング33位でシードを獲得し、22年4月の「KKT杯バンテリンレディス」でレギュラーツアー初優勝を挙げましたが、23年シーズンは腰痛に悩まされて賞金シードを喪失しました。腰痛の原因が右股関節唇損傷であることが今年1月に判明し、数年以内に手術をしなければならないという診断を受けたことで、若いうちに手術に踏み切ることに決めたそうです。
ゴルフはそれほどハードなスポーツではありませんから、ケガのリスクは少ないと思われがちですが、プロゴルファーもアマチュアゴルファーもケガの痛みに苦しんでいる人は多いです。筆者はこれまでプロアマを問わず、多くのゴルファーをインタビュー取材してきました。その中でよく耳にしたのが、思う存分ゴルフがしたいのに、ケガの痛みでクラブが思いきり振れなくなると、つらくてたまらないというエピソードです。
ゴルフは左右非対称の動きを繰り返すスポーツですから、体のバランスが崩れやすいです。プロゴルファーは左右のバランスを整えるため、左打ちのクラブで素振りをしたり、実際にボールを打ったりします。それほどまで体のメンテナンスに気を使っていても、試合になるとどうしても力が入ります。それが原因でケガをして痛みが出たりします。
アマチュアゴルファーはプロゴルファーに比べたら練習量もラウンド数も圧倒的に少ないですが、体のメンテナンスなんてほとんどしていない人が多数ではないでしょうか。ケガや痛みのリスクはプロと同じかそれ以上かもしれません。
プロゴルファーはゴルフをするのが仕事ですから、痛みが出たら大きな病院で検査を受け、取り除く方法を模索します。痛みを取り除ける可能性が最も高い方法が手術であれば、手術に踏み切ります。
でも多くのアマチュアゴルファーにとってゴルフは余暇の楽しみですから、クラブを振ると体が痛いけれど、振らなければ日常生活には支障ないということであれば、痛みを避ける方法は安静です。ゴルフをしばらくお休みするしかありません。
病気が原因でゴルフできなくなることもある
腰だけでなく、ヒジや手首もゴルフで痛めやすい部位です。クラブを振るたびに痛みが生じるようなケガを負ってしまうと、ゴルフが楽しめなくなります。
こちらはゴルフが原因というわけではありませんが、四十肩や五十肩もスムーズなスイングに支障をきたします。肩はスイングのたびに動かしていると思いきや、腕を水平よりも高く上げるような動きはしていません。四十肩・五十肩の原因といわれる肩関節周囲炎や石灰沈着性腱板炎などの症状が出ると、肩が痛くてクラブをトップまで上げることができなくなります。
また、ケガの痛みではなく、病気が原因でゴルフができなくなることもあります。がん、心疾患、脳血管疾患の治療のため、何年もの間クラブが握れない生活を強いられた経験を持つ人もいます。
ゴルフは健康維持・増進のために取り組んでいる人が多いですが、残念ながらゴルフが原因で健康を損なったり、プレーができなくなったりするケースがあります。ゴルフは熱中しやすいスポーツですが、それが原因で痛みが出ても気づかなかったり、ガマンして続けたくなったりします。
でも、長い目で見たらゴルフは健康であれば80歳でも90歳でも楽しめるスポーツです。若いうちから無理をするのは禁物です。適度に休養を取りながら、できるだけ長くゴルフを続けられるように体のコンディションを整えることに気を配るようにしましょう。
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