“転売屋”を直撃したら驚きの価格提示が!? ゴルフの祭典「マスターズ」の最新チケット事情とは?

「マスターズ」は世界ランク1位・スコッティ・シェフラー(米)の優勝で幕を下ろしました。世界最高峰のプレーに多くの観客が熱狂しましたが、彼らはどのような“ルート”から観戦チケットを入手しているのでしょうか。また、高額でチケットを販売するいわゆる“転売屋”も取材してみました。

マスターズのチケットは主に「パトロン」が購入できる

 マスターズのチケットは正式な「パトロン」と呼ばれるリストがあり、そのリストに載っている人が購入できます。通常のトーナメントは観客のことをギャラリーと呼びますが、マスターズだけはパトロン(支援者)と呼びます。

マスターズチケットを転売する「ジミーチケット」 撮影:嶋崎平人
マスターズチケットを転売する「ジミーチケット」 撮影:嶋崎平人

 マスターズが始まった頃はチケットが売れず、チケットの売上のほか資金援助を受け大会を支えていました。そのころからチケットを買ってくれていた方や、その子孫、その他の方などが権利をもっていて、そのリストは現在“満杯”で新規の募集をしていません。

 パトロンは試合日4日間のパスを450ドル(約7万円)で買うことができます。それ以外の正式なルートで購入するには、マスターズの公式サイトから購入するしかありません。2024年のサイトからの購入は終了(4月12日時点)していて、今年開催されているマスターズのチケットは購入できません。

 ただ、このサイトへの応募はとても多いため抽選になっており、当たる確率は200分の1以下と言われています。これらのチケットの価格は、練習日の月~水曜日が各日100ドル(約1万5000円)、試合が始まる木~日曜日の本戦が各日140ドル(約2万1500円)です。

 ではチケットを購入できなかった人はどうすれば入場できるのでしょうか。実は、会場のオーガスタナショナルGC(ジョージア州) から、2マイル以上離れたところでは、チケットの再販業者(いわゆるダフ屋)が道路際でテントを置いてチケットを売っています。

 マスターズ委員会のポリシーで会場のオーガスタから2700フィート内では、チケットの販売行為が一切禁止されているので、この距離から離れてところに看板やテントが置かれているのです。

 筆者が宿泊しているホテルの横で販売をしていた「ジミーチケット」を取材してみました。毎朝、顔を合わせるので親しくなって価格を聞くことができました。

 練習日の月曜日は2000ドル(約31万円)、火曜日は2500ドル(約38万円)、水曜日は3000ドル(約46万円)でした。水曜日の夜に、試合当日の木曜日の価格を聞くと「1700ドル(約26万円)」との答えで「木曜日は朝から天気が悪い予報で価格を下げている」とのこと。

 金曜日の朝、聞いたところ天気が良かったので「今日は3100ドル(約48万円)」との答えでした。「タイガー(ウッズ)が予選通過したらもっと価格を上げる。予選通過して活躍してほしい」といい、タイガーの影響力の大きさがわかります。

 さて、週末の土曜、日曜の価格はどうなったのか……。パトロンよりもタイガーのプレーが気になっている様子でした。

【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です

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スマホ完全禁止のマスターズでは、外部と連絡をとる手段は公衆電話のみ
「禁止されている品目」として、大きく注意喚起されている
電子機器(携帯電話、ノートパソコン、タブレット、ポケットベル等)、ラジオ、テレビや音楽再生機器、旗、横断幕等、カメラ(静止画を個人的に使用するだけなら練習日は撮影可能)、足先の尖ったイス、折り畳みのひじ掛けイス、折り畳みでないイス、ベビーカー
飲食物、メタルスパイクシューズ、はしご、潜望鏡、セルフィー・スティック、約25センチ×25センチ×30センチ以上のリュックやバッグ
マスターズチケットを転売する「ジミーチケット」 撮影:嶋崎平人

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