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- 仕組みを理解した方が上位進出のチャンスが高くなる!? いまさら聞けない「新ペリア方式」の基本ルールと計算方法
筆者の今年の打ち初めは「新ペリア方式」のコンペでした。現在最も多いとされているスタイルですが、仕組みを完璧に理解しているゴルファーばかりではないようです。
大人数のコンペは新ペリア方式で行われることが多い
「新ペリア方式」は、日本各地で開催されているコンペの中で最もポピュラーなスタイルです。筆者も今年の打ち初めは新ペリア方式のコンペでした。広く認知されている方式ですが、仕組みをいまいち理解していないゴルファーも結構いるようです。

2025年の打ち初めは参加者72人の新ペリア方式のコンペに出席し、グロス106、ハンディキャップ27.6、ネット78.4、72人中53位という残念な結果に終わりました。
このコンペは年間平均スコアが120台のころから参加しているため苦手意識が強く、しかも青ティー(6513ヤード)から回るため、年間平均スコアが90台に到達してからも毎年苦戦を強いられています。
近ごろはコンペの日に家に帰ると、小学生の子どもたちから「父さん、今日は何位だった?」と聞かれるようになりました。コンペで上位に入ると、豪華な賞品がもらえるという仕組みが分かってきたようです。53位と伝えたらガッカリしていました。
その成績表を見ながら、小学5年生の息子がこんなことを言い始めました。
「父さん、ハンディキャップが27.6もついているということは、96で回れば優勝だったんじゃないの?」
成績表をあらためて見ると、優勝者のネットスコアが69.2でした。息子の計算によると、グロススコア96でハンディキャップ27.6なら、ネットスコア68.4になるから優勝だというのです。
「なるほど、面白い発想だな」と思いながらも、「父さんのスコアが96だったら、ハンディキャップがもっと少なくなる可能性が高いんだよ」という話をしました。
「ハンディキャップをどうやって計算しているかというと、ここに隠しホールというのがあるでしょ。隠しホールがアウト6ホール、イン6ホール、合計12ホールあって、その12ホールの合計スコアを元にハンディキャップを計算するんだよ」
「なんでみんな18ホール回っているのに、12ホールのスコアでハンディキャップを計算するかというと、そうしないといいスコアで回った人がそのまま優勝者になってしまうから。プロの試合だったらそれでいいけど、アマチュアのコンペはいいスコアで回れない人がたくさんいるから、みんなに優勝のチャンスを与えるため、スコアが多い人ほどハンディキャップが多くなるような仕組みで順位を決めるんだ」
このように説明すると、「ちょっと難しくて分からないけど、父さんが96で回ってもハンディキャップが27.6よりも少なくなるから、優勝できるとは限らないんだね」と、何となく仕組みを理解したようでした。
コンペに参加するなら108以下で回れるようになると表彰式が楽しめる
コンペに参加するようになっても新ペリア方式の仕組みを理解していないゴルファーは結構いますから、ここで新ペリア方式について簡単にご説明しましょう。
新ペリア方式は前述のとおり18ホール中12ホールのスコアを元にハンディキャップを算出し、順位を決める競技方法です。ハンディ算出の数式は「(隠しホールの合計スコア×1.5-72)×0.8」と決まっていて、日本各地で開催されているコンペで最もポピュラーな競技方法といえます。ちなみにダブルペリア方式は、新ペリア方式とまったく一緒で呼び方が違うだけです。
新ペリア方式のハンディキャップ算出ホールは、12ホールのパーの合計が48になるように選ぶというルールがあります。日本の一般的なゴルフ場はパー3が4ホール、パー4が10ホール、パー5が4ホールで合計パー72というホール構成になっています。その中で12ホールのパーの合計が48になるように選ぶと、パー3が2ホール、パー4が8ホール、パー5が2ホールというのが最もバランスがいいです。
これをハーフごとに換算するとパー3が1ホール、パー4が4ホール、パー5が1ホールになります。実際、多くのゴルフ場の隠しホールはこのような構成になっています。したがって、ハーフごとにパー3とパー5は2ホール中1ホールのみ、50%だけがハンディキャップ算出に採用されますが、パー4は5ホール中4ホール、80%がハンディキャップに採用されるのです。これが新ペリア方式の最大の肝です。
要するに「ハンディに採用される可能性の低いパー3とパー5ではできるだけ叩かないようにプレーして、大叩きするならパー4で」というのが新ペリア方式のコンペで上位に進出するカギになります。
新ペリア方式は全員に優勝のチャンスを与える競技方法ではあるものの、現実的にはグロススコア108以上の人が優勝するシーンを見かけることはほとんどありません。そういう意味では、コンペに参加するなら108(ダブルボギーペース)以下で回れることを目標にすると、表彰式が楽しめるようになるといえます。
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