- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 乗用カートでハイボールを作って同伴者に振る舞う猛者も… プレー中の飲酒に関してゴルフ場はどのように思っている?
ゴルフはお酒をたしなみながら楽しめる数少ないスポーツです。しかし、ゴルフ場関係者はプレー中に飲酒に対してどのように考えているのでしょうか。
お酒はレストランで飲むのではなく持ち込む
春の訪れとともに、暖かい日差しの中でプレーできる日が増えてきました。暖かくなるにつれてゴルフ場で見かけるようになるのは、お酒を飲みながらプレーするゴルファーです。カートに乗り込むと同時に缶ビールや缶チューハイをプシュッと開け、アルコールという名の“ガソリン”を体内に流し込んでからスタートしていきます。
ゴルフ場はお酒を飲みながらプレーするゴルファーに対してどのような印象を持っているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「うちのゴルフ場もクラブハウス内にお酒の自動販売機がありますし、レストランでもお酒の提供を行っていますから、お酒を飲みながらプレーすることは容認しています」
「ただ、ゴルフ場として気になるのは飲酒運転です。『車を運転される方は飲酒をお控えください』という注意喚起はしていますが、それが実際に守られているかどうかは確認できませんからね」
近年はゴルフ場で販売しているアルコール類が割高ということで、クーラーボックスにお酒を入れて持ち込むゴルファーが多くなりました。
「缶ビールや缶チューハイだけでなく、ワインのボトルや日本酒の四合瓶を持ち込む人もいます。ウイスキーのボトルと炭酸水と氷を持ち込み、ハイボールを作って飲んでいる人たちもいます」
筆者が見る限り、お酒を持ち込むゴルファーにも2パターンあります。ガッツリ飲むことを前提に電車とクラブバスでゴルフ場に来ているゴルファーと、車で来ているけど昼食時にお酒を飲むと飲酒運転の心配があるので、スタート時に1本だけ飲むゴルファーです。
純アルコール20グラム(ビールだと500ミリリットル)の分解に必要な時間は、男性で約4時間、女性で約5時間といわれています。昼食時に生ビールの中ジョッキを飲むと、後半ハーフ2時間30分に風呂30分で約3時間後に車のハンドルを握ることになります。
スタート時に1本だけ飲むのであれば、ラウンドを終えて車を運転するのは6~7時間後になりますから、アルコールは分解されるかもしれません。一方で、「そこまでして飲みたいか」とも思います。
お酒を飲んだら熱中症には気をつけたほうがいい
筆者もお酒を飲むのは好きですが、ゴルフ場ではもう10年以上飲んでいません。その理由は飲酒運転の罰則が強化されたこともありますが、お酒を飲むとトイレが近くなり、プレーに集中できなくなることもきっかけの一つでした。
かつてゴルフ場はアウトとインにトイレが一つずつしかないのが一般的でしたが、トイレニーズの高まりとともに2番ホールと3番ホールの間や、11番ホールと12番ホールの間に仮設トイレを設置する施設が増えました。
それでも筆者は追いつかないほどの頻度で尿意をもよおすので、車の運転がないときもゴルフ場ではお酒を飲まなくなりました。
お酒を飲むと尿意をもよおすのは、お酒に利尿作用があるからです。さらにアルコールを分解する過程でも水分が必要になりますから、脱水症状のリスクも高まります。これもゴルフ場にとって悩みの種です。前出のゴルフ場関係者は次のように語ります。
「朝からお酒を飲んでいる人は、自分はお酒が強いと思っているのでしょうが、それでもやっぱり1年に何回か熱中症のような症状で救急車を呼ぶことがあります。お酒を飲みながらプレーするのは構いませんが、ほどほどにしてほしいというのが本音です」
近年は全国各地で日中の最高気温が30度を超える真夏日と35度を超える猛暑日が増えていますから、熱中症の予防と対策は絶対に必要です。冷えたビールでノドを潤しながらプレーしたい気持ちは分かりますが、アルコールは水分補給にはなりませんから、水分もしっかり摂りながらラウンドを楽しんでほしいです。
最新の記事
pick up
ranking