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- 【ルールの疑問】グリーン外でも「リプレース」するときボールは拭いていい? 「線」を目標に向けて置いてもいい?
ボールが寄りかかったレーキを取り除いてボールが動いたら、無罰でリプレースしなければなりません。グリーン外でボールをリプレースする際、ついでに拭くことは許されているのでしょうか?
4つのケースを除きリプレースする前にボールを拭いてよい
グリーン外でボールをリプレースする機会はそれほど多くありませんが、以下のようなケースは珍しくありません。
例えば、アドレスの際に誤ってボールに触れて動かしてしまったとき。あるいは、ボール周りのルースインペディメントを取り除く過程で誤って動かしてしまったとき。ともに1罰打で、ボールは元の箇所にリプレースしなければなりません。
では、そのときルール上、ボールを拭くことはできるでしょうか? 全米ゴルフ協会(USGA)が先ごろSNSにシェアしたルール解説動画がこの問いに答えています。

動画では、バンカー周りの傾斜地に置かれたレーキ(=動かせる障害物)にボールが寄りかかって止まっています。プレーヤーがレーキを取り除くと、ボールは転がり動いてしまいました。この場合、プレーヤーは無罰でボールをリプレースしなければなりませんが、そのときにボールをきれいに拭くことはルール上許されているのかを問う内容です。
その答えは、規則14.1c「球をふくこと」に記されています。
同規則では、グリーン以外の場所で拾い上げたボールは、次の理由で拾い上げた場合を除き、常に拭くことができるとして、拭くことが認められない4つの「拾い上げ」を列挙しています。
1.「球が切れたか、ひびが入ったかを確かめるため」
2.「球を確認するため。確認のために必要な程度だけふくことは認められる」(例えば、深いラフに沈んだボールが自分のものか確認するとき)
3.「球がプレーの障害となるため」(例えば、他のプレーヤーのボールと接近して止まり、そのプレーヤーから拾い上げを要請されたとき)
4.「球が救済を認められる状態にあるかどうかを確かめるため」(例えば、ラフに止まったボールが地面に食い込んだエンベデッドボールであるかを確認するとき)
これらのケースでは、最小限拭くこと許される「球を確認するため」を除き、拭くことは禁止されています。にもかかわらず拭いた場合は1罰打の付加です。
反対に、冒頭に挙げた2例=「ボールにアドレスする際に誤って動かした」「ボール周りのルースインペディメントを取り除く過程で誤って動かした」という場合はもちろん、動画の例であるプレーの障害になる「動かせる障害物」を取り除く際に、ボールが動いたので無罰でリプレースするときも、ボールを拭くことは許されています。
正しい箇所にリプレースすればボールの向きは不問
また、リプレースにおいて、ボールに描かれたアライメントのラインをプレーの線に合わせて置くことも認められています。つまり、ボールの向きは自由にセットできるのです。
R&Aのゴルフ規則の「オフィシャルガイド」では、規則14.2c/1「ほとんどの場合、球はどの向きに据えてリプレースしてもよい」で、「拾い上げた球を1箇所にリプレースする場合、規則はその位置だけに関心を払っている。その球の地面に対する垂直距離が変わらない限り、リプレースするときにその球をどの向きに据えてもよい(商標マークを特定の方向に合わせるなど)」と解説されています。
つまり、地面に対する垂直距離が変わらない限り=もともとのライよりも芝から浮かせたり、逆に押し付けることがなければ、ボールの向きは不問。どう向けようが構わない、ということです。
ただし、リプレースはボールを指から離したとき「完了」です。一旦リプレースしたボールは、向きが悪いからと再度持ち直すことはできません。
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