- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 立派な社会人になってほしい! 沖縄のカヌチャGCが海外名門ゴルフ場の主催試合にジュニアゴルファーを派遣した理由とは?
全国的にもジュニアゴルファー育成が盛んな沖縄県。そんな沖縄県のカヌチャGCでは、2024年から海外の名門ゴルフ場が主催する試合にジュニアゴルファーの派遣を開始したそうです。その狙いについて話を聞きました。
沖縄のリゾートコースがマレーシアにジュニアを派遣
沖縄本島の北部にカヌチャゴルフコース(18ホール)というシーサイドコースがあります。カヌチャリゾートの敷地内に展開し、シーサイドエリアに広がるインコース(10~18番ホール)はリゾートホテル群とコテージ群の合間を縫うように配置されています。日本国内ではほとんど見られないリゾート一体型のゴルフ場で、1993年9月の開場以来、多くのゴルファーでにぎわっています。
このゴルフ場が近年、マレーシア最古のゴルフ場ロイヤルセランゴールゴルフクラブ(1893年開場)との交流を深めています。2023年9月にレシプロ(提携)契約を締結し、会員の相互乗り入れを開始したのを皮切りに、2024年5月と2025年5月にはロイヤルセランゴールが主催しているジュニア招待ゴルフ選手権(54ホールストロークプレーの3日間競技)にカヌチャのジュニア会員を男女1名ずつ派遣しました。

この海外経験がジュニアの育成にとって非常に有意義であることを確信し、2026年は男女2名ずつ、合計4名に増やせないかと画策しています。その狙いをカヌチャゴルフクラブ(※)理事長であり、沖縄県ゴルフ協会副会長でもある仲田和弘さんに語ってもらいました。(※ゴルフ場名はカヌチャゴルフコースで、会員組織名はカヌチャゴルフクラブ)
「2024年にジュニア会員を最初に派遣したときは、あんまり興味がなかったんですよ。でも今回、5月20~22日に開催された大会に初めて同行させてもらいまして、『これは素晴らしい大会だぞ』『子どもたちにとってものすごくいい経験になるぞ』と認識をあらためました」
ロイヤルセランゴールが主催する「RSGCスポーツエクセルジュニア招待ゴルフ選手権」は2025年大会が第10回の節目を迎え、地元マレーシアをはじめ、シンガポール、インドネシア、タイ、日本、韓国、台湾からジュニアゴルファーを招き、フレンドリーでありながら格式ある雰囲気の中で行なわれます。
「今回は宮城ジョセフさん(派遣当時14歳の中学3年生)と田場泉乃さん(派遣当時12歳の中学1年生)が出場しましたが、海外の試合は2人とも初めての経験です。会話ももちろん英語ですから、日本の試合とは全然違います」
大会期間中に宮城選手がレッドペナルティーエリアに打ち込んだボールの救済処置をめぐり同伴者との認識の食い違いが生じ、ホールアウトしてから競技委員を含めて30分以上話し合い、2ペナルティーを科されるシーンもあったそうです。
「そんな感じで、海外に行くといろんなことがあるわけです。そういうやりとりもいい経験だと思いますし、最終日が終わってジョセフ君と会ったときに『来年もまた来たいです』といってくれたことがうれしかったですね」
プロになれるかでななく立派な社会人になってほしい
来年の大会に出られるかどうかは、2025年11月にカヌチャゴルフコースで開催されるジュニア会員派遣選考会(18ホールストロークプレー)で決まります。
「ボクは(選考会の開催時期が)『遅くないか』といっているんですよ。今のジュニアの子たちは忙しいですから、1年前にスケジュールが全部決まっているんです。ジョセフ君は5月20~22日にマレーシアの大会が終わってから深夜便で帰国し、その足で小倉(福岡県)に向かって九州アマチュアゴルフ選手権競技の決勝(5月27~30日、九州ゴルフ倶楽部八幡コース)に出場しているんです。すごいでしょ。プロみたいですよね」

一方で、カヌチャのジュニア育成はプロゴルファーを輩出するために行なっているわけではないと語ります。
「プロになれればそれはそれでいいんでしょうけど、そうじゃなくても社会人として立派なおつき合いのできる大人になってもらいたいです」
カヌチャは6月の月例競技に2人の選手を含む家族みんなを招待し、クラブのメンバーに紹介して同じテーブルを囲んで交流しました。
「ロイヤルセランゴールの大会の表彰式がそういう雰囲気でしたから、『うちのクラブでもこういうことをやるべきじゃないか』と思ったんです」
日本のジュニア育成は技術偏重・成績重視の傾向がありますが、カヌチャのジュニア育成は国際的な舞台で世界の人たちと交流を深め、大人も子どもも分け隔てなくコミュニケーションを取れる素養を磨くことを重視しているのです。
最新の記事
pick up
ranking








