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- アダム・スコットが語る「ジュニア時代の過ごし方」 “ゴルフ一色”よりも大切なこと
マスターズ王者アダム・スコットは、ジュニア世代に「10代は多くのスポーツを楽しむべき」と説く。ゴルフを通じて技術だけでなく、自ら考え選択し成長することの大切さを伝え続けている。
クリケットやテニス、サッカーにも夢中になっていたアダム少年
「10代のうちはたくさんのスポーツを楽しむのがいい。もちろん、人によっていろいろだが、もしゴルフを選んでプロを目標にするようになったら、自然に他への興味が減っていく」。
マスターズ王者、アダム・スコット(豪)に、ジュニア世代が“ゴルフ一色”ではなく、豊かな人生を送るにはどうしたらよいかと尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。もちろん、スコット自身の経験を踏まえてのものである。

1980年7月、オーストラリア・アデレードで生まれたスコットがゴルフに興味を持ったのは「4歳くらいの時」。父のフィルさんがプラスチックのクラブを与え、大きなビーチボールを打つところから始めたという。
地元のパー3コースでゴルフに親しんだアダム少年であったが、決してゴルフだけをしていたわけではない。クリケットやテニス、サッカーにも夢中になっていた。
「プロゴルファーとして生きていこうと思ったのは15~16歳くらい。そうしたら自然にゴルフに集中したんだ」と、懐かしそうに語る。
その上で、こう付け加えた。「強制されることではないのです」。スコットは次世代育成にも熱心であり、日本でも「日本オープン」参戦のタイミングに合わせ、「Future Golfers Seminar with Adam Scott」というプログラムを10年以上続けている。自身の経験を後輩たちに伝え続ける活動である。

地元オーストラリアのみならず、日本のジュニアたちと接する機会も多いだけに、彼らが様々なことを「自分で」選択するよう促す話を折に触れてしている。
「ゴルフをすることの喜びや興奮をどんどん感じていってほしい。プロになるようなハイレベルでなくても、ゴルフに関わることで得るものはあると思う」。
その言葉には、「ゴルフを教える」よりも「ゴルフを通じて人としての在り方を伝える」という思いがあふれている。
早い時期からゴルフに集中することは、技術を磨くだけでなく、多様な経験を積み、多くの選択肢の中から自分の道を自分で選ぶという成長につながる、というのが彼の信念である。

2013年マスターズをはじめ米ツアー14勝を誇るスコットは、45歳となった今も「優勝したい。特にメジャーで勝ちたい。ジャック・ニクラウスの試合である『ザ・メモリアルトーナメント』も、『日本オープン』も勝ちたいけれど、何の試合であれ勝ちたいんだ」と、高い目標を掲げ、現役バリバリでプレーしている。
「その先?競技もしているし、このプログラムのようにジュニアゴルフにも携わっているから忙しくてまだ考えられないよ。でも、あとで始めたいことが何かあるはず」と目を輝かせていた。その裏には、自らの人生を選び、切り開いてきた人ならではの自信がにじむ。
現役のトッププレーヤーであり、人生の大先輩でもあるスコット選手の言葉を、後輩たちはどう受け止めるだろうか。今すぐはわからなくても、心のどこかで温められ、いずれ思い出すときが来る。その時、彼の言葉が何かの指標となるに違いない。
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