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- 大手ゴルフ場グループが年会費値上げであらためて問う! メンバーになるメリットって何?/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
所属クラブから「年会費値上げ」の残念なお知らせ。もはやメンバーになってるメリットをあまり感じない。そんな声をよく耳にするようになりました。……ゴルフを筆頭に、平成~令和の日本を縦横無尽に遊び尽くしてきたコラムニストの木村和久氏が、浅いのか深いのかよく分からないこの問いを考察していきます。
年会費10万円を超えるコースも珍しくなくなる!?
昨年の暮れに同じ平和の傘下グループであるPGMとアコーディア・ゴルフのコースの多くで年会費を値上げすることが分かり、ゴルファーをザワつかせています。
筆者の所属している茨城の大衆コースは微々たる値上げですが、2年連続の改定となり、来年以降はやや厳しいかな。
その値上げニュースで特に話題となっているのが、両グループの中で「GRAND(グラン)」の名を冠された高級クラブです。同ブランドの多くのコースで値上げ率約2倍、年会費約10万円、あるいはそれ以上のケースも現れました。
さて、メンバーになるメリットはいろいろありますが、金銭的にオイシイのは、なんといっても土日のプレー代です。
GRANDの場合、ビジターが2万円台半ばのプレー代に対してメンバーは1万円強、1万円以上浮きます。けど、年会費を考えると、毎月1回は土日に行かないと経済的メリットははないのです。大衆コースでもメンバー、ビジターのプレー代の差額と年会費を勘案すると、“元がとれる”のはそのくらいの頻度になってくるでしょう。

そんな状況で入会4年目のクラブライフを送っていますが、実は当初競技に出る予定でした。しかし、今は仕事が忙しくてそんな準備もできず。現在は友達を呼んでのプライベートゴルフを楽しんでいるだけです。
クラブ競技出場権がメンバー最大メリットの一つですが、これを使わないなら、ビジターでもいいのかもと思ったりして。
というわけで、今回はメンバーになると何が“オイシイ”のかを考えます。
1)マンションなら賃貸と所有の違い
競技参加資格を除けば、メンバーとビジターの違いはほとんどありません。あとは友達を呼んでラウンドするか、一人でメンバーと回るか。それもビジター向けの一人予約サービスが存在するので差はないです。
つまり、マンションでホームパーティーをやる時、そのマンションが持ち家か賃貸の違いに似てるかな。もはやどっちでもいいでしょ。
とはいえ、持ち家のメリットも少しあります。その微妙なメリットを探ってみましょう。
2)呼ばれる側から呼ぶ側へ
ゴルフはゲストを呼んだり、呼ばれたりする付き合いが大事です。知らなかったという方は、ビジターとして呼ばれる側にずっといただけかもしれません。
メンバーライフを送っている方は、ホームパーティーよろしく、お互いコースに誘いあいます。新しい家に引っ越したので、遊びに来てくださいというのと同じ感覚です。
ホームコースに呼ぶ側は好きな連中だけ呼んで、楽しくゴルフライフを送ることができます。指名権はあくまで自分にあるのです。
しかも平日なら通常2人から回れます。たまにクラブメンバーが入ることもあるけど、とにかく友達一人さえ呼べば、プライベートラウンドができるのです。
3)“地主”としてのメリット
俗にメンバーのことをビジターは“地主”と呼びます。メンバーはそれだけ何度もラウンドして、コースを熟知しているからです。ゲストが来ればコースのガイドをして、グリーンの癖を教え、自ら模範演技を見せてくれます。
数字的にもメンバーは同じ実力のビジターと比べて、2~3打有利といわれています。
ほか、従業員とも顔見知りになって、あいさつを交わし、季節ごとのレストランメニューの変化を楽しみ、メンバーロッカーを契約すれば、そこにクラブセットを置けます。足繁く通えば、我が家感覚は増していくのです。
4)どんどん愛着が湧いてくる
ある日、友達を呼んでラウンドをしていたら、その一人が「いいコースですね、面白いし、安いし、また誘ってください」と言ってきました。社交辞令かも知れませんが、悪い気はしません。自分が褒められたような気もしますし、やっぱりホームコースは自分の家だなと思いました。
ほかにこんなエピソードもありました。友達を呼んだ時、彼が昼にビールを飲み過ぎてしまい、木陰に立ちションをするわけ。それを見ていた自分が妙に腹立たしいのです。
自分だって過去にほかのコースで、我慢できずに立ちションをしたことがあります。じゃ、なんで他人が立ちションしているのが腹立たしいのか?
それはやっぱり、我が家を汚されていると感じるからですよね。ちなみにその人はトイレのある茶店前で立ちションしていたので「何で? 目の前にトイレあるじゃん」と突っ込むや、「もう一人が入ってるから、待てなくて」という始末。それぐらい待ってよと思いつつも、それ以上は何も言いませんでしたけどね。
そんなわけで、最近は自分のコースだという自覚と愛着が湧いてきています。
5)自分のライフスタイルに合ったコース選び
自分がどういうゴルフをするか? どういう友達を呼ぶかによってコース選びはだいぶ変わります。
ジャケットを着用して、仕事関係の大切な人を呼びたいなら、そういう立派なコースを持つがよろしい。
あるいは、みんなが来やすい、リーズナブルなコースでカジュアルなゴルフを楽しみたいなら、大衆コースが良いでしょう。
昔はプレー代が土日3万円を超えるコースに入っていましたが、なかなか来てくれる人がいなくて……。今は平日5000~6000円なので、リピーター多し。値段から比べたら、平らで広くて面白いと褒められ、少しうれしいです。
クラブメンバーになるには、そこそこお金がかかります。けどそのかかった分だけ、社交を楽しみ、腕前がアップし、健康促進と、十分にメリットはあります。余裕があるなら人生一度ぐらい、クラブメンバーになっても悪くないですね。
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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