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- ジャンボ自らホームセンターに行き「これ振らせたらいいスイングになるな」 お手製“素振り棒”に込めた弟子への愛情
昨年12月23日に死去し、2月5日、故郷の徳島県海陽町(旧宍喰町)に埋葬されたジャンボ尾崎こと尾崎将司さん。後進の育成に懸けた晩年を長男・智春氏が振り返ります。
「子供たちに最後は“素振り棒”ですよ。あの人の遺したものといったら……」
愛情のこもった“オーダーメイド素振り棒”とジュニアアカデミー。
昨年12月23日に死去し、2月5日、故郷の徳島県海陽町(旧・宍喰町)に埋葬されたジャンボ尾崎こと尾崎将司さんは、有形無形の様々なものを多くの人に残しました。晩年は、ジュニア育成に力を注ぎましたが、そこには形として残る大きな置き土産が2つ遺されています。
長男であり弟子でもある尾崎智春氏(NPO法人JUMBOスポーツ・ソリューション理事長)が打ち明けます。
「子供たちに最後は“素振り棒”ですよ。あの人の遺したものといったら……。みんな欲しがるけど、誰も作れないんですよ。オヤジにしか。ホームセンターに自分で行って、材料買って。ずっと1日中その人たちに合った重さで『こいつには手元を重くしよう』とか『先を重くしよう』『これ振らせたらいいスイングになるだろうな』『今、こいつにはこれが必要だ』とかいろんなことを考えながら。『これ振ってみろ』って。“その子供仕様”にしてるんです。僕は作れるけど情熱がない。そういう(ジャンボみたいな)人いないでしょう。バランス配分もスイング崩れたりしないようにして。だから、あれはもう作れない」

ジャンボは通算113勝(うちツアー94勝)の実績を持つ現役時代、健夫、直道の弟2人や飯合肇、金子柱憲、東聡らを筆頭にした“ジャンボ軍団”を引っ張りました。自身は通算12回賞金王となりましたが、自分以外にも賞金王を軍団から輩出しています。当時からジュニア育成への気持ちは強いものがありましたが、それが具体的に形となったのが2017年のジャンボ尾崎ゴルフアカデミー設立です。翌18年にNPO法人を立ち上げ、さらに活動を広げました。
現役時代から女子選手とは一線を画していましたが、アカデミー設立前に原英莉花を見て考えが変わったといいます。「根性あるし、ちゃんとしてるって、女子の存在を認め出した」(智春氏)のがきっかけで、女子の指導も始めました。
智春氏が日本女子オープンで原のキャディーをした際に、一緒にプレーした佐久間朱莉も入門。昨年は初優勝から一気にブレイクして年間女王となりました。シーズン終了後には、その報告でジャンボを訪ねています。
それからわずか3週間後に帰らぬ人となったジャンボの通夜、告別式は家族葬で行われましたが、実は原と佐久間だけ、ここで最後のお別れをしています。
「オヤジが愛した練習場、アカデミーだから続けていきたい」
原はジャンボが亡くなったまさにその瞬間、すぐそばにいました。「(12月23日に)たまたま英莉花ちゃんが来て、外で話してるうちに逝っちゃったんです。そこにいたのは3人だけ」と、智春氏自身も父の臨終に立ち会えてはいませんが、覚悟はしていました。一方、若い原は大きなショックを受けていたといいます。
「英莉花ちゃんと朱莉ちゃんはあまりにもショックを受けていたので、家族葬に呼んであげた。次に会った時、骨でしたっていったら、(気持ちを)整理したり消化したりできないと思って。一旦、お別れしてもらって新たな気持ちでやってほしいと思ったので。英莉花ちゃんは今年海外だし、朱莉ちゃんは年間女王になったけど、2年連続でならないといけない。みんな頑張ってほしい」(智春氏)という理由からです。
原が切り開いた、女子が“ジャンボの弟子”になるという道は、笹生優花、西郷真央のメジャー制覇、佐久間の年間女王という結果につながりました。
ジャンボという柱を失ったアカデミーの今後が気になりますが、智春氏は存続のために全力を尽くすことを誓っています。
「(生前のジャンボに)『どうするんだ?』と言われて『オヤジが愛した練習場、アカデミーだから続けていきたい』と言ったら、うれしそうな顔してました。健夫さんや直道さん、飯合さんと相談しつつ、頑張って続けていきたい」
膨大な資金が必要な現実もあり「すごく厳しい、難しい宿題が残った」と言いつつも、父が遺した後進育成の道を続けるために最善を尽くします。
なお、お別れの会は3月16日に帝国ホテル(東京)で行われることが決定。午後からは一般献花も受け付ける予定です。
取材・文/小川淳子
ゴルフジャーナリスト。1988年東京スポーツ入社。10年間ゴルフ担当記者として日米欧のトーナメントを取材する。1999年4月よりフリーランスとしてゴルフ雑誌やネットメディアなどに幅広く寄稿。
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