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フェアウェイに“泊まる”時代へ 1日1組限定・究極のゴルフ体験「フェアリート」って何?【小川朗 ゴルフ現場主義!】
栃木ヶ丘ゴルフ倶楽部が、コース内に宿泊する新プラン「フェアリート」を開始した。1日1組限定で、誰もいないフェアウェイや星空、薪火料理を独占できる“非日常”。ゴルフ場の価値を再定義する、革新的な体験型ステイの全貌に迫る。
誰もいないフェアウェイと薪火ディナーが生む“非日常”
鹿沼グループの栃木ヶ丘ゴルフ倶楽部(栃木県栃木市=栃木ICから車で3分)が3月28日から、「フェアリート」という斬新な企画をスタートさせました。「フェアリート」はゴルフ場の「フェアウエイ」と「リトリート」(多忙な日常生活から離れ、心身をリフレッシュして自分と向き合う時間を過ごし方)をミックスさせた宿泊プランを指します。
プレーするだけでは目にすることのない、ゴルフ場の魅力を発見できるものとなっています。一晩に1組(最大4人)限定。滞在するのはコース内で最も高い場所にある16番ホールのティーイングエリアに新設されたトレーラーハウスです。
15時にチェックイン後、夕食の前に、誰もいなくなったフェアウェイをラウンドすることも可能です。夕暮れ時のコースから聞こえてくる鳥のさえずりを聞きながらコーヒーを飲みつつ、ウッドデッキでのんびりするのも、もちろんアリ。風を感じながら、自然の中で過ごす“贅沢な時間”を過ごすうち、頭上には満天の星空が広がり、地産地消の絶品グルメを満喫するディナータイムとなります。

主役はウッドデッキに置かれた焚火と、薪火を使ったメニューの数々です。
すべてに地元の食材が使われているコース料理のスタートは「薪火で瞬間スモークしたキャビアと、栃木リキュールピスタチオのクリーム 地野菜ブリニ」から。パンのような生地でできた「ブリニ」の上にキャビアとクリームが乗っているクレープのような仕上がりで、スパークリングワインとの相性も絶妙です。
続いてサーブされたプレートには、誰もが衝撃を受けるはず。
パン生地にカブを閉じ込め、蒸し焼きにしたのが「熾火でゆっくり蒸し焼きにした季節の野菜 千本松牧場の発酵バターと酒粕のピュレ」。とろっとした食感のカブがやみつきになります。
「渡辺養鶏場の卵を使った薪の香りの茶わん蒸し」の上に載っていたのがタラノメ、キノコといった薪の香りを移した野菜にハチミツのソース。濃厚な味わいながら、地元の卵の新鮮さがダイレクトに舌に伝わってきます。
「ヤシオマスのミキュイ 薪の香りのオイルとお出汁」は栃木県水産試験場で品種改良に成功した大型のニジマスを使用。卵をもたないので身に栄養が行きわたり大きく美味しく育っているのが特長の、高級ブランド魚です。これを薪火でじっくり調理して、半生に仕上がっていて、口の中でとろけます。
メインディッシュは「遠火でじっくり焼き上げた前日光和牛ランプ 本田麹屋の手造りみそと赤ワインのソース」。遠火だからこそ可能になるジューシーな仕上がりと、みそがベースとなったソースのハーモニーは、リピーター続出間違いなしです。
バスクチーズケーキと季節のデザートを楽しんだら、リトリートの時間。すでに誰一人いないゴルフ場の静寂が、あたりを支配します。今いるのは、ここに宿泊している仲間のみ。広大な空間を専有できている贅沢な感覚は、体験した人にしか分からないものです。
ここでしか話せないことが、あったりして。言葉のない時間もまた、貴重なものです。かけがえのない思い出が、ここで生まれるかもしれません。
ゴルフ場の空白時間に価値を――1組限定に込めた挑戦と哲学
そして、朝。デッキの正面に上がってくる日の出は、息を飲む美しさです。早朝ラウンドももちろんできますし、周辺をウォーキングするのもいいのでは。その後は静寂を楽しみながらの朝食です。
チェックアウトの11時まで、16番のティーイングエリアで放たれるゴルファーたちのショットを眺めながらのんびり過ごすのもいいでしょう。心と体が整ったらチェックアウト。日常に帰る足取りも、軽くなっているはずです。
現在キャンペーン中で、おひとり様1泊2食で6万円から(平日は5万円から)。ベッドルームは2つあり、2名から4名まで泊まれます。シンプルで清潔感あふれる内装は、トレーラーハウスであることを忘れさせます。
構想1年半で、オンリーワンの宿泊施設を作り上げた鹿沼グループのトップ・福島範治社長は、フェアリート誕生の経緯をこう明かしてくれました。
「キャンプ&ゴルフという、フェアウェイにテントを張って泊まる企画を以前実施したんです。これがそこそこ好評だったとはいえ、毎回テントを張るのが大変だとか、いろんな問題もあったんです。それをちょっと進化させてみようと思ったんですが、ゴルフ場で宿泊をするための建築物を作るとなると、改めて開発許可を取り直すなどハードルが結構高いんです」
「あとは何軒かゴルフ場のグランピングを見に行ったんですが、みなさんコースの中に作るのがなかなか難しい。そうした中で今までにない体験が作れないかなと思う中で、法的な部分でもあんまり問題がないのがトレーラーハウスを使う方法だったんです」

この企画を実現させたもう一人の立役者が、空間プロデューサーの小林純氏(リファクトリー代表取締役)。様々な企画をプロデュースしてきたノウハウを結集してのフェアリートの説明は、熱を帯びます。
「ゴルフ場はプレーの時間だけに価値があると思われていますが、実はその前後の誰もいない時間に、すごくいい空気があります。僕は今まで見てこなかったゴルフ場が非稼働の時間に価値を見出して、1組だけのためにですね。開かれた場所を作ろうじゃないかという挑戦を続けてきました」と言葉に力を込めました。
一晩、1組だけの、広大な占有空間。究極のぜいたくとも言えますが、18ホールすべてに作れば、もっと儲かるんじゃないかというのが素人考え。それを見透かすかのように、小林氏はこう言いました。「事業で考えると『いや、そんなの効率悪いでしょって』って意見はありますよね。でも夕方の人がいなくなった後の静けさ、夜の空気、そして僕が最も感動したのが朝の光。この場所で過ごしたからこそ感じられる、豊かな時間がそこにありました。これは多くの方に体験していただく価値のあるもの、ということで取り組みましたし、実際ゴルフ場にはまだまだ多くの可能性が残っていると思うんです」。
仲間しかいないという占有感。それは当然、人目を気にせずのびのびと過ごせる解放感にもつながります。「ここに泊まれるのは、ゴルフ好きの方にとって、よだれが出ちゃう環境ですよね。早朝に誰もいないところでアプローチやパッティングの練習ができる。あとはやっぱり女性のグループにも本当に刺さると思うんです。美味しい食っていうのはツアーのきっかけになりますので。私たちが目指したのは、レストランでもなくホテルでもない、ゴルフコースの中に滞在できる体験を作り上げたという風に思っています。ここは本当に何かをするための場所ではなくて、この環境の中で過ごしていただくということ自体に、僕は価値があると思っています」。
特別な空間での特別な時間。ここなら間違いなく、スペシャルな体験ができるはずです。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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