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- 全米オープン~メジャー2勝目を狙う松山!石川、星野、浅地も参戦
メジャー第3戦の全米オープンが、6月17日からトリーパインズGCサウスC(カリフォルニア州)で開催されます。
世界最大のトーナメント・全米オープンに4人の日本人プレーヤーが参戦!
前回、同コースが舞台となった2008年には、タイガー・ウッズが72ホール目で3.6メートルのバーディーパットをねじ込んでロッコ・メディエイトに追いつき、プレーオフに持ち込みました。
当時の規定で、翌月曜日に18ホールのプレーオフを行いましたが決着がつかず、エクストラ1ホール目でタイガーが劇的な優勝を飾りました。
2人の激闘は全米オープンの歴史に刻まれていますが、タイガーは交通事故での負傷から復帰まで程遠く、2008年に勝てなかったメディエイトは出場権がないため、残念ながら2人の姿は今年の大会では見られません。
プレーオフの形式も、2018年からは2ホールのストロークプレーに変更されています(決着がつかない場合はサドンデス)。
マスターズ王者松山、石川、浅地、星野の活躍に期待!
2021年大会に日本勢は4人が出場。注目は、マスターズ王者として臨む松山英樹です。
全米オープンは今回が9度目の出場。ベストフィニッシュは、最終日に66の猛チャージを見せた2017年で、連覇を果たしたブルックス・ケプカに4打差ながら2位タイに入っています。
他には、日本で行われた最終予選を突破した石川遼、浅地洋祐の杉並学院先輩後輩コンビと、カリフォルニア州で行われた最終予選で出場権を得た星野陸也が参戦します。
それぞれの全米オープン参戦回数は6度目、初、2度目となっています。
メジャー王者となった松山、その刺激を大きく受けた同い年の石川、飛躍を誓う浅地、星野の4人が、それぞれの思いを胸に挑む世界最大のトーナメントに、大きな期待がかかります。
全米オープンでの青木・尾崎・中島の活躍は
全米オープンでの日本勢の活躍と言えば、最も記憶に残るのが1980年大会の青木功の戦いぶりでしょう。
バルタスロルGC(ニュージャージー州)を舞台に、青木は全盛期だった帝王ジャック・二クラウスと4日間同じ組で回り、がっぷり四つの優勝争いを繰り広げました。
特に最終日はお互いが難しいパットを入れ合う激戦となりました。わずかに力及ばず2位に終わりましたが、青木の独特のパッティングが“オリエンタル・マジック”と呼ばれるきっかけとなった一戦でした。
不運のプレーヤーといえば1987年の中嶋常幸(当時は中島常幸)でしょうか。
笹生優花がメジャー初優勝を飾った全米女子オープンの舞台であるオリンピックC(カリフォルニア州)で行われた大会で、中嶋は第3ラウンドの15番を終えて首位に立ちました。
しかし、16、17番を連続ボギーとした後の18番で、第2打をグリーン右手前の松の巨木の上に打ち込んでしまいました。
大勢のギャラリーが目撃する中での出来事で、ギャラリーの1人が木に登ってボールを探すも確認できず、まさかのロストボールでダブルボギーを叩いて戦線離脱。9位タイに終わっています。
さらに、青木、中嶋とともに日本の男子プロゴルフを代表する選手といえば“ジャンボ”こと尾崎将司。彼も1989年、オークヒルCC(ニューヨーク州)での全米オープンで、優勝に大きく近づいた瞬間がありました。
最終日に10番のバーディーで通算2アンダーとした時点で、カーティス・ストレンジ、トム・カイトと首位に並んだのです。しかし、この後失速してストレンジの連覇を許し、結局6位タイに終わっています。
その後は2004年に丸山茂樹が4位タイに入るまで日本勢のトップ10入りはありませんでしたが、最近では松山が2013年に10位タイ、2017年に2位タイと2回トップ10入りしています。
男女の日本人メジャーチャンピオンが生まれた2021年、メジャーの舞台で日本人プレーヤーが輝く姿をもう1度見たいと思うのは欲張りでしょうか。
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