ギネスホールは実際に回ると「パー5が2つ続いている感じ」
日本ではロングホールと通称されているパー5ですが、実はそれ以上の超ロングホールがあることをご存じでしょうか?

国内にあるパー6は北海道にあるニセコビレッジゴルフコースの10番(パー6・721ヤード)、埼玉県にある上里ゴルフ場の17番(パー6・611ヤード)、さらにトーナメントコースとしてもおなじみの軽井沢72ゴルフの東・押立コースの18番(パー6・742ヤード)などが有名です。
さらに日本にはパー6を超えるパー7まであります。それは栃木県にある皐月ゴルフ倶楽部佐野コースの7番で、1ホールでなんと964ヤード! ギネス記録にも世界最長のホールとして認定されている同ホールですが、実は筆者も過去に1度だけプレーした経験があります。
感覚としては、パー7というよりも“パー5が2つ続いている”くらいの長さでした。1打目はドライバーで打って210ヤードくらい飛びましたが、まだグリーンも見えません。
2打目を3番ウッドで打って、少しミスヒット気味で170ヤード。ここからまだ580ヤードくらい残っています。次も3番ウッドで打って190ヤード飛びましたが、右のラフに入れてしまい、次はPWで出すだけの80ヤード。ここまで4打を費やしましたが、まだ300ヤードも残っています。もう一度、3番ウッドで打って180ヤードくらい。ここでようやく9番アイアンを持ちましたが、疲労困憊のためミスヒットでグリーン右手前に。ようやくウェッジでグリーンに乗せた時点で7オン。
結果は7オン・2パットのダブルボギー。同伴競技者3人もすべてボギーより悪いスコアでした。7打使えるとはいえ、難易度の高い3番ウッドを連続して使うのでアマチュアにはパーセーブはかなり難しいホールでした。
しかし、スコアはともかく同伴競技者との会話が盛り上がることは間違いないので、カップルや友人同士のラウンドにはオススメです。
決してキワモノじゃない!国際大会が開かれたコースも

ちなみにパー6のコースは正式競技にも採用されています。軽井沢72ゴルフの東・押立コースでは2014年に国際ゴルフ連盟(IGF)が主催する世界アマチュアゴルフチーム選手権を開催。
この大会は男子72か国、女子53か国が出場し、日本の女子チームには勝みなみ選手や岡山絵里選手がいましたし、男子では米国チームにブライソン・デシャンボー選手、スペインチームにジョン・ラーム選手がいました。もちろん、試合でも18番は男女ともにパー6のままでプレーして、3オンでもイーグルが狙えるという設定が話題になりました。
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アマチュアゴルフの世界最高峰の大会が開催されているとおり、パー6やパー7のあるゴルフ場は決してキワモノではありません。アマチュアゴルファーにとって難易度の高いホールであることは確かですが、一度その長さを経験すれば、パー5が短く感じられるかもしれません。