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- 練習場の規模がゴルフ場によって全然違う理由とは?
いろいろなゴルフ場に足を運ぶようになると、コースによって練習施設の規模がかなり違うことに気がつきます。パッティンググリーンはほとんどのゴルフ場にありますが、アプローチ練習場はないところも、その差はなぜなのか?
開発に関する規制が変わり、練習施設が重要視されなくなった
ショットの練習場もコースによってさまざまです。ドライバーからアイアンまですべてのクラブが打てるところもあれば、「150ヤード以上のクラブは打たないでください」という注意書きがあるところもあります。また、ショットの練習場がないゴルフ場もあります。どうしてこんなに違うのでしょうか?
ゴルフコース設計家・川田太三氏の著作「スゴい!ゴルフコース品定め。」によると、「戦前からカナダカップ(1957年)以降のコースは必ずといっていいほど練習場を併設していたが、バブル期のゴルフ場は練習場なしや、街の練習場レベルの小さな鳥籠(とりかご)で済ませてしまっているものも見られる」そうです。
その理由は、「開発する際の規制が新法に変わり、用地の取得が困難になっていて、広大な面積が必要な割には大きな収入にならない練習場施設は、あまり重要視されなかった」から。
日本は国土が狭いうえに山岳地が多いため、ゴルフ場に適した用地が限られていました。ゴルフ人口が少なかった時代はゴルフ場の付帯施設として練習場は必要不可欠な存在でしたが、バブル期にゴルフ場の建設ラッシュが起こると、練習場は二の次でとにかくコースを完成させようという考え方が主流になっていったようです。
だが、バブルを知らない世代にとって、そんな事情はさておきスタート前は練習したいところです。普段の練習でも、先週はそれなりに上手に打てたはずなのに、今週はビックリするほど当たらなくなったりします。まったく練習せずにコースに出るなんて不安で仕方がありません。
そうなると、朝の練習でドライバーを打ちたければドライバーが打てるゴルフ場を選んで予約するというのが現実的な選択肢になります。ただ、土日祝日などは打席数が少ないとすべての打席が埋まってしまい、スタート時間が迫ってきて結局、練習できないままスタートしなければならないケースもあります。
早朝営業を行っている練習場に立ち寄ってからゴルフ場に行くという選択肢も
ゴルフ場に練習場がついていない場合やスタート前にどうしても練習したい人は、早朝営業を行っている練習場に立ち寄ってから、ゴルフ場に行くという選択肢もあります。ゴルフ場銀座と呼ばれるエリアには、そういった需要を見越して早朝営業を行っている練習場もあります。
朝早いのでお客さんはほとんどいないだろうとタカをくくっていると、時間帯の割に多くのゴルファーが練習していて驚きます。そこでウォーミングアップをしてからゴルフ場に向かうと、いつもと違った新鮮な気分でラウンドに挑むことができます。
練習場で上手に打てたからといってコースでも上手に打てるわけではありませんが、自分なりに納得した準備を行ってからコースに出たほうが心の余裕が生まれるのは間違いありません。
参考文献・川田太三(2021)「スゴい!ゴルフコース品定め。」ゴルフダイジェスト社
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