ゴルフ場数の地域格差 多い都道府県3位は兵庫、2位千葉、1位と47位は?

北から南まで日本では47都道府県すべてにゴルフ場がありますが、実は200コース以上ある都道府県もあれば10コースに満たないところもあり、地域差は意外と大きいかったのです。多い都道府県には“ゴルフ場銀座”として知られる千葉県、兵庫県がありますが、果たして1位と47位は?

ダントツの1位は北海道 ゴルフ天国は千葉より栃木!?

 関東では千葉県、関西では兵庫県が“ゴルフ場銀座”と言われています。

ゴルフ場数日本一の都道府県は北海道(写真はニセコビレッジゴルフコース)

 しかし、実は都道府県別のゴルフ場の数を調べるとダントツの1位は北海道の244コースで、2位が千葉県(165コース)、3位が兵庫県(122コース)でした。北海道は3位の兵庫県と比べても2倍のゴルフ場数があります。女子ツアーで活躍している小祝さくら選手や菊地絵理香選手など、最近は北海道出身のプロゴルファーも活躍しています。

■ゴルフ場が多い都道府県トップ5
1位 北海道 244コース
2位 千葉県 165コース
3位 栃木県 153コース
4位 兵庫県 122コース
5位 茨城県 119コース
(2015年 体育・スポーツ施設現況調査より 以下同)

 ゴルフ場の数では1位の北海道ですが、人口1万人当たりのゴルフ場数を調べてみると1位は栃木県。栃木県では1万人あたりのゴルフ場数が0.92。ゴルフ場銀座と呼ばれる千葉県は1万人当たり0.26。そう考えると栃木県は千葉県を超えるゴルフ天国と言えるかもしれません。

●人口1万人あたりのゴルフ場が多い都道府県トップ5
1位 栃木県 0.92コース
2位 山梨県 0.51コース
3位 北海道 0.46コース
4位 岐阜県 0.45コース
5位 茨城県 0.41コース

栃木県は人口当たりのゴルフ場数で断トツ1位(写真は鹿沼カントリー倶楽部)

唯一ゴルフ場の数が一桁だった県とは?

 ちなみに47都道府県で最もゴルフ場が少なかったのは島根県の9コース。唯一の一桁台だった島根県ですが、お隣の鳥取県も15コースのみ。また福井県や高知県も13コースと少なかったようです。

▲ゴルフ場が少ない都道府県トップ5
1位 島根県 9コース
2位 山形県 12コース
3位 福井県 13コース
3位 高知県 13コース
5位 徳島県 14コース

 日本海側にゴルフ場が少ない理由として、よく「冬に雪が降るからクローズになる」と言われますが、おそらくそれだけではありません。

 筆者は福井県出身なのですが、福井でゴルフコースが少ない理由として最も実感するのが、シンプルにゴルフをやる人が少ないからです。若い世代はもちろん、年配の人でもあまりゴルフはやりません。シニア世代にはゲートボールや水泳が人気です。「卵が先かニワトリが先か」という議論になるとは思いますが、何度かのゴルフブームを経ても県内ではゴルフ場を増やそうという機運があまり盛り上がらなかったのかもしれません。

 令和のゴルフブームと言われる昨今ですが、県民性の違いによってゴルフに対する熱量はかなり違うと言えるでしょう。

※データの出典は2019年に調査された文部科学省/体育・スポーツ現況施設におけるゴルフ場数

※本文を一部修正しました(1月25日10時25分)。

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ゴルフ場数日本一の都道府県は北海道(写真はニセコビレッジゴルフコース)
栃木県は人口当たりのゴルフ場数で断トツ1位(写真は鹿沼カントリー倶楽部)

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