- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 休憩なしで18ホール回り切る“スループレー”のメリット、デメリットって?
ゴルフのラウンドでは通常、午前中に9ホールをプレーし、40~60分ほどのお昼休憩を挟んでから、午後の9ホールに向かいます。一方で、休憩を挟まず一気に18ホールを完走する「スループレー」という方式もあり、通常のラウンドとは違ったメリットがあるようです。
さまざまなパターンがある日本のスループレー
ゴルフのラウンドでは、午前中に9ホールを回り、40~60分程度のお昼休憩を取ってから、午後に残りの9ホールをプレーする方式が一般的となっています。
一方で、海外のゴルフ場では休憩せずに18ホールを一気にプレーする「スループレー」という方式が主流です。通常のラウンドに比べて、お昼休憩を取らない分、プレー時間を短縮できることが特徴で、サクッとゴルフを楽しみたい方におすすめの方式になっています。
日本では北海道と沖縄を除き、スループレー営業が基本というゴルフ場はあまり存在しません。しかし、通常営業とスタート時間を分けた「午前スルー」や「午後スルー」といった独自のプランを設定しているゴルフ場があり、好みに合わせてさまざまなスループレーを楽しむことができます。
午前スルーは「早朝スルー」とも呼ばれ、通常営業のトップスタートよりも早い午前4~7時にプレーを開始します。まだお客のいないコースをプレーすることもあり、12時までに大体の組が18ホールを回り切ることができます。
一方、午後スルーは季節にもよりますが、午後1~2時にスタートし、夕方までに18ホールを回り切るプランです。日照時間が短くなる冬などは、日没ギリギリになることが多いため、組数の多いゴルフ場では対応していないことも少なくありません。
また、対応しているゴルフ場の数こそ少ないですが、「ナイターゴルフ」というプランも存在します。これはコース内に照明を設置し、夜のラウンドを可能にしたもので、日没の2時間ほど前からスタートし、午後9~10時にホールアウトする形になります。
スループレー最大のメリットは時間の有効活用
ここまでご説明してきたゴルフのスループレーですが、ゴルファーにとってさまざまなメリットが存在します。中でも最も大きなメリットが時間を有効活用できることです。
通常のラウンドでは、お昼休憩を挟むこともあり、日中をほぼゴルフ場で過ごすことになります。一方、午前スルーであれば午後の時間を、午後スルーであれば午前中にゴルフ以外のことに時間を使えますので、他の予定を入れるなど、1日を有効に使うことができます。
また、通常のラウンドに比べて、リーズナブルにプレーできることもメリットです。少なくとも昼食を取らない分、料金を安く抑えられますし、コースによっては、スループレー専用のプランで割引になる場合もあります。お得にゴルフをしたい人にもスループレーはおすすめです。
その他にも、人によってはプレーに集中できて、スコアが良くなる可能性もあります。例えば前半は調子が良かったのに、休憩後のプレーで調子を落としやすい人は、18ホールを一気にプレーすることで改善されるかもしれません。
ただし、多くのアマチュアゴルファーを指導する三浦辰施プロは、スループレーについて、以下のように話しています。
「普通のラウンド形式だと、休憩を取る前と取った後ではコンディションが変わる場合があって、それが悪い方向に変わってしまう時もあります。その点スループレーは昼休憩を取らないため、同じテンポでプレーを続けられることがメリットとして挙げられます。しかし、前半が悪い流れだったが、休憩の時間で切り替えができ、後半で良い流れにつなげることができたという逆のケースもあるので、メリットでもあり、デメリットでもあると言えます」
ゴルファーによっては、お昼休憩が良い意味でプレーの切り替えになる場合もあるので、スループレーが合うかどうかは、人次第と言えそうです。
18ホール回りきれないこともある!? スループレー特有のデメリット
三浦プロがスループレーのメリットとデメリットについて話してくれましたが、他にもスループレーならではのデメリットが存在ます。
例えば午前スルーの場合は、とにかく朝が早くなってしまいます。夏場などは午前4時台にスタートということもありますので、真夜中に起床して家を出ることになります。朝が苦手という人にとっては大きなデメリットと言えるかもしれません。
また、午後スルーでは、日照時間が短くなるほど、ホールアウトの時間が日没と重なってしまうことが増えてきます。日没が近づいてコースが暗くなるとボールをなくす危険も増しますし、組数が多くなると、日が沈むまでに18ホールを完走できないケースも出てきます。コースによっては、回り切れなかったホール数に応じて割引券を配布してくれたりしますが、午後スルーを予約する際は、ゴルフ場の混雑状況を確認するなど、注意が必要です。
午後スルーではその他にも、ゴルフ場によってはロッカールームやクラブハウスを使用できないことがあります。通常営業のラウンドに慣れていると不便に感じてしまうかもしれません。予約時にクラブハウスの利用などについても確認するのが良いでしょう。
※ ※ ※
お昼休憩なしに18ホールを回るスループレーは、人によって好みが分かますが、早く帰れることや18ホールを同じリズムでプレーできることをメリットに感じる人が多いことは確かでしょう。自分に合ったプレー方式を見つければ、これまで以上にゴルフを楽しむことができるはず。気になった方は、ゴルフ場のプランや季節を考慮した上で、ぜひスループレーを試してみてください。
最新の記事
pick up
ranking