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- 狭い練習場でばかり打っていると飛ばなくなるって本当!?
最近、特に都内近郊では、どこの練習場も1時間単位の待ちが出るほど繁盛していると聞きます。では、練習するなら広いところか狭いところか、どちらがいいのでしょうか?
飛距離アップにはボールの落下地点が見えることは大事
ゴルフ練習場には300ヤードを超える大型練習場もあれば、住宅街の一角やデパートの屋上にあるトリカゴ系の練習場、さらに最新計測器を備えたインドア施設も増えています。練習場に関しては、昔から「狭い練習場で打っていると飛ばなくなる」という都市伝説めいた話も聞かれますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
レッスン活動から雑誌の試打企画など、幅広く活躍する今野一哉プロは、14歳からゴルフを始めたため、狭いインドアから広大なドライビングレンジまで、さまざまな環境の練習場を利用してきました。そんな今野プロに練習場の広さが飛距離に影響するのか、見解を聞いてみました。
狭い練習場で練習していると飛ばなくなるって本当でしょうか?
「一理あると思います。トリカゴの練習場だとボールの落下地点が見えないので、練習していてもどれだけ飛んでいるのかが分かりません。そうなると、いつもより飛距離が出ているのか、落ちているのか分かりません。広々とした練習場だと打球の落下地点が見えて、1球打つごとに『さっきより飛んだかどうか』が分かり、『こういう感覚で打てば飛ぶ』というのが体で分かってきます。そうなると、飛ばすための体の使い方がどんどん身についてくると思います」
スイング作りは狭いほうに軍配 韓国のプロにはインドア出身が多い
では、狭い練習場にはメリットはないのでしょうか?
「いえ、そんなことはありません。スイングを安定させるには、狭い練習場のほうが効率的です。広い練習場だと、スイングよりも打球が気になってしまうので、左右に打球が散らばるとスイング作りに集中できません。トリカゴの練習場だと最初から打球の結果が分からないので、スイングだけに集中した練習ができると思います。レッスンなどに通ったり、スイングを改造したいときなどは、むしろ狭い練習場のほうが良いでしょう」
もっと狭いインドア練習場についてはどうでしょうか?
「個人的には一番オススメです。最近のインドア施設は計測器の精度が高いので、飛距離をチェックしながら練習できます。また、飛距離だけでなく打ち出し角やスピン量まで表示できるところも多いです。その上で、広い練習場ほど打球結果は気にならないので、自分のスイングを安定させる練習に集中できます。韓国出身の女子プロゴルファーはジュニア時代にインドアゴルフでスイングを覚えるそうですが、実際にスイングの完成度が高い選手が多いと思います」
寒い時期に屋外の練習場に行くのはちょっとおっくうだし、せっかく練習に来ても厚着した上に寒さで体が回らないと楽しくありません。冬はインドアでデータを見ながら練習するほうが、春シーズンに向けてのレベルアップが図れるのかもしれません。
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