- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- イ・ボミが考える“引退”の形「完全にツアーから離れることはありません」
イ・ボミの“チンチャそれ!” 最終回。日本女子ツアー参戦から11年目を迎えたイ・ボミ選手。2015、16年には2年連続で賞金女王となり、今も多くのファンから愛されています。そんな彼女の大好評連載もついに今回で最終回です。(構成:キム・ミョンウ)
子どもはツアーから一旦離れたあとに
2021年も残りわずかとなりました。みなさんはやり残したことはありますか? 実は今回が最後のコラムになるのですが、私はやり残したことよりも、もう来年のことで頭がいっぱいです。
時が流れるのが年々早く、来年の8月で34歳になります。もう子どもがいてもおかしくない年齢です。「子どもはどうするの?」と聞かれることも増えました。
それでも私は来年もツアーに出るので、試合に出なくなって自分の時間がつくれるようになったあと、子どもが欲しいと考えています。ゴルフと子育てを両立させている選手が日本で増えてきましたが、本当にすごいパワーだと思います。
なので、来シーズンはとても大事な年になると思っています。優勝という目標を立てて、それを達成するのは簡単なことではないので、また1年をツアーに力を注ぎ込むと考えると今から頭が痛いのが正直なところです(笑)。それでも常に「最後の1年!」という気持ちで挑むことが大事かなと思っています。
今年最後の試合だった「伊藤園レディス」の最終日18番ホールでパーパットを決めた時、「やっと終わった」とか「シードを失って悲しい」とか、そういった感情にはならなかったんです。「バーディーパットを外した」という気持ちにしかならなかったのは、試合に集中していたからです。雑念に左右されず、目の前の1打に集中できていることに自信を持って、これからもそうした心構えで続けていきたいです。
後輩たちに良い影響を与えられる選手に
10年もの間、日本ツアーでプレーしてきましたが、最近になって韓国の若手選手から「どうすればそんなにも長くツアー生活ができるのですか」と聞かれることが多くなりました。それも「10年も続けられるなんて本当にすごい」と。韓国の選手たちは30歳を超えるとツアーから離れる選手がほとんどだからです。
そう言われると改めて「自分でも頑張ってきたんだな」と、少しばかりは後輩たちの希望になる選手になれたのかなと思うこともあります。
日本ツアーのシード権は失いましたが、来シーズンも試合には出るので、後輩たちに良い影響を与えられる選手になりたいと思っています。
余談ですが、親友の(キム・)ハヌルが今季限りで引退しましたが、最後の試合では多くの選手に見送られるセレモニーに私も参加しました。それから“引退の形”ついて考えることも増えました。
私は完全にツアーから離れるのではなく、出られる機会があれば出たい。子どもができても、また試合に出たいと思うことがあるかもしれないからです。“引退”というよりは、ツアーを一旦休むという形にできればいいなと思っています。
それが私なりに人生を楽しめる道です。いずれにしてもまた来年、ツアー会場でファンの方たちにはお会いする機会があります。“プロゴルファー”イ・ボミは健在ですので、これからもたくさんの応援をお願いします。
短い期間の連載でしたが、ご愛読ありがとうございました。カムサヘヨ!
【プロフィール】
イ・ボミ/1988年生まれ、韓国出身。2010年に韓国女子ツアー賞金女王となり、11年から日本ツアーに参戦。15年に7勝、16年は5勝して2年連続で賞金女王となる。ツアー通算21勝。2019年12月に俳優イ・ワン氏と結婚。愛称は“スマイル・キャンディ”。延田グループ所属
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking