ミスショットは打つ前から決まってる!? スイングより結果に直結する「アライメント」って何? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

ミスショットは打つ前から決まってる!? スイングより結果に直結する「アライメント」って何?

ゴルフでは狙った地点に正確にボールを運ぶ技術が求められます。それにはスイング以上に、正しく狙った方向に構えられているかが大切になります。これがゴルフにおける「アライメント」。正確なショットを続けるために、絶対に注意したいポイントなのです。

ショットが成功するか否かは構えた方向次第

 ナイスショットを打ったつもり、方向が悪くOBになってしまった……。そんな経験はありませんか? せっかくボールを打つ技術を持っていても、狙った方向に正しく構えていなければ、良い結果は望めません。

ボール後方から目標方向を確認するのはツアートーナメントでもよく見かける光景。「アライメント」の大切さが分かります 写真:GettyImages

 ゴルフで好スコアを出すには、いかにショットの方向を安定させるかがカギになります。その意味で、プロや上級者が意識するのが「アライメント」です。

 アライメントとは、「一直線にする」という意味の英語で、ボールと目標を結んだターゲットラインに体のラインを真っすぐ合わせることを指しています。このアライメントをいかに毎ショット正確にできるかが、安定したショットを打つ上で重要な要素になります。

 どれだけ完璧なスイングをしても、アライメントがズレてしまったら、狙った場所にボールを運ぶことはできません。当然と言えば当然の話ですが、意外と意識できていないゴルファーが多いことでもあります。

 一般的にアマチュアゴルファーの多くは、右打ちの場合、アライメントが右にズレていることが多いと言われます。ボールに正対すると目標が体の左方向になってしまうゴルフでは、どうしてもターゲットより右に向きやすく、そのままスイングすると方向性がズレるだけでなく、スイングにも悪い影響が出てしまいます。

 たとえば、スイング軌道はアウトサイド・インのカット打ちになりやすいです。ボールがつかまえられない原因になりますし、右へのミスを避けようと逆に極端な引っかけをしてしまう場合もあります。結果、スイングを崩して、調子を落とす結果にもなりかねません。

 練習場ではうまく打てるのに、コースではミスばかりという人は、一度、アライメントがズレていないか見直してみることをおすすめします。

ボールの30~50センチ先に自然にあるものから目印を見つける

 アライメントのズレはスコアに直結するため、上級者になるほど大切にしています。では、どのようにすれば正しいアライメントを取りやすくなるのでしょう?

 多くのアマチュアゴルファーは、遠くにある目標をなんとなく見て、感覚的にアドレスしている人が多いです。しかし、目標が遠くなるほど、ちょっとのズレでもボールの飛ぶ方向に大きな違いが出てしまい、結果、ミスが多くなってしまいます。

 そこでおすすめなのが、ボールの後方から目標方向を真っすぐ見て、目標とボールを結んだ直線上に芝カスや芝の色が変わっている箇所、枯葉など、目印を見つけることです。この目印は「スパット」と呼ばれますが、アドレスの際には、このスパットに対してフェースや体が真っすぐ向くよう構えます。目標を近くに置くほど、アライメントの精度が上がり、狙った方向に正確に構えられるようになります。

 このとき注意が必要なのは、目印を自分で置いてしまうとルール違反となってしまうため(2罰打)、元からそこにあるものの中から見つけてください。

 また、スパットは近すぎると目標方向を意識しづらくなりますし、遠すぎるとスパットを確認するために顔や体の向きを動かさなければならなくなってズレの原因となるため、30~50センチが適当と言われています。

体感「少し左向いてるかな?」くらいで真っすぐな場合が多い

 アライメントの技術は日頃の練習でも意識次第で身につけることができると、多くのアマチュアにレッスンを行う村井良行プロは話します。

「練習場では、マットの向きに合わせて構えるのではなく、常にターゲットを変えて打つ練習が効果的です。コースではマットのような分かりやすい目安はありませんから、普段から練習しておかないと真っすぐ構えられないのです。真っすぐな球でなくても結果的にその方向に飛べばいいので、どうすれば狙った方向にボールが運べるかを感覚的につかんでおくことが大切です」

 さらに、正しいアライメントを身につけるには「パラレルレフト」という概念を意識しておくことも大切です。

 パラレルシフトとは「ターゲットの左側に向けて平行に構える」という意味。アドレスした際の目の位置は、当然ながらボールよりも数十センチ体の近くにあります。そのため、目標方向に対して体を真っすぐ平行に向けようとすると、目線は目標よりも数十センチ分、左に向くことになるわけです。

 それを考えると、正しいアライメントをできた場合、目線的には「少し左を向いているかも」と感じるかもしれません。こういった感覚的な誤差を普段の練習から把握しておくと、コースに行っても、きっちりアライメントを取れるようになるでしょう。

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