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- 上級者がよく言う「ウェッジの顔」ってどこのこと? 初心者も気にして選ぶべき?
ベテランゴルファーがよく使う表現、ウェッジをはじめとするクラブの「顔」について、皆さんは正しく理解できていますか? よくティアドロップ型とかグースネックとか言いますが、それらは何が違うのでしょうか?
クラブの「顔」とは、実際に構えたときのクラブヘッドの見え方
まず、そもそもクラブの「顔」とはどこを指すのでしょうか? 初心者の方なら、デザイン的な特徴が分かりやすいウッド系クラブのソール部分やアイアン系クラブのバックフェース部分を想像するかもしれません。商品として売られているときはソールやバックフェースが見えるように陳列されているので、なおさらでしょう。
しかし実はそうではなく、クラブの「顔」とは、実際に構えたときのクラブヘッドの見え方のことを言います。今回はクラブの「顔」について、ウェッジを例にとって説明していきます。
ウェッジの「顔」で分かりやすいのがネック形状です。ネック形状には「ストレートネック」「グースネック」、そして「出っ刃(でっぱ)型」があります。
まず、構えたときにネックに対してリーディングエッジが引っ込んでも出っ張ってもいないように見えるのが「ストレートネック」。そして、ネックよりリーディングエッジが引っ込んで見えるのが「グースネック」、逆にリーディングエッジが前に出ているように見えるのが「出っ刃型」と言われています。
性能の違いは「ストレートネック」を基準にした場合、「グースネック」はボールをつかまえやすく、ミスヒットにも寛容なので、最もやさしいと言われています。その対極に位置する「出っ刃型」は、薄芝などでもボールを拾いやすいメリットがある半面、ヘッドがボールの手前に当たるとザックリしやすいリスクもあります。「ストレートネック」はシャフトからエッジまでが一直線に見えるので、構えやすいのが魅力です。
初心者にはダフリ、ザックリに強い「グース型」がいい
そしてウェッジのフェース面のシェイプにおいて、現代の主流となっているのが「ティアドロップ型」です。「ティアドロップ」とは日本語で雫(しずく)という意味ですが、文字通りウェッジの「顔」が雫型をしていることが由来です。
ティアドロップ型の元祖は1988年に誕生したクリーブランドの名器「ツアーアクション588」です。名匠ロジャー・クリーブランドが生み出したこの形状は全世界のツアーで大流行し、世界中の市場で大ヒットを記録しました。特徴はリーディングエッジに丸みがあること、そして、トップラインはトゥ側が高く、ヒール側が低くなっていることです。
この独特の形状によって、フェースを開いたときでも目標に対して構えやすくなっています。それが「ティアドロップ」形状の革命的なところでした。「ティアドロップ」以前のウェッジはリーディングエッジがストレートになっていて全体的に丸みのある丸顔やヒール側に高さがある形状が主流でしたが、リーディングエッジが直線だとフェースを開いて打ちたいときに方向性が出しにくいと言われていました。
さて、ウェッジのネック、そして顔の特徴を踏まえた上で、初心者ゴルファーが選ぶべきウェッジを考えると、やはりグースネックタイプということになります。
グースネックのメリットは、初心者がよくやってしまうダフリ、ザックリのミスに強いこと。フェースの形状はリーディングエッジが直線でも「ティアドロップ」でも、自分の好みで良いと思います。その理由は初心者でもリーディングエッジに丸みがあることで「安心感がある」と感じる人もいれば、「構えにくい」という人もいるからです。
一方、グースネックのデメリットとしてフェースを開きにくいので、バンカーショットが打ちにくいことが挙げられます。それを解消してくれるのが、グースネックでありながらバンカーで開かずに打てる「お助け系ウェッジ」となります。
最後に、最も初心者ゴルファーにとってリスクが低いとされている「お助け系ウェッジ」を何本かご紹介します。どうぞご参考に。
【グースネックのお助け系ウェッジ】
TK-40フォージド(フォーティーン)
マックダディCB(キャロウェイ)
ドルフィンウェッジDW-120G(キャスコ)
オノフ フロッグスリープⅡ(グローブライド)
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