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- 今季注目したい勝みなみの“イーグル力” 過去の飛ばし屋と比較して分かった驚異の数字とは!?
国内女子ツアーがいよいよ開幕する。今週のダイキンオーキッドレディスから11月末のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップまで計38試合。今年は、どんなドラマが繰り広げられるだろうか。
昨シーズンは新記録となる13個のイーグルを奪取した勝みなみ
百花繚乱の女子ツアー。注目ポイントはいくつもあるだろうが、開幕直前に取り上げたいのは勝みなみのイーグル力の高さである。
昨シーズン、勝は13個のイーグルを奪って“イーグル女王”の座に就いた。最終戦最終日13番ホールで13個目のイーグルを決めて、12個で並んでいた小祝さくらを振り切っての単独戴冠だった。

シーズン13個のイーグルは従来の記録を2個上回る最多記録。例年よりはるかに試合数が多いロングランシーズンだったとはいえ、新記録であることには変わりない。
ひとつ前のシーズン、2019年はどうだったかというと、勝はイーグル9個で部門2位だった。初めてフル参戦した2018年は2個だったから急増していたわけだ。
イーグルが急増した要因のひとつは飛距離アップである。2018年の勝のドライビングディスタンスは245.76ヤード。部門11位だった。それが翌2019年は4ヤード近く伸びて249.60ヤードとなった。順位も9位と2つランクアップした。
そして昨シーズンはさらに5ヤード近く伸びて254.31ヤード。原英莉花に次ぐ部門2位にまで急浮上した。2シーズンで9ヤード近くも飛距離を伸ばしたわけだ。
ドライビングディスタンス上位には173センチの原を筆頭に長身の選手が並ぶが勝の身長は157センチでしかない。同部門9位以内で160センチに満たないのは勝だけだ。身長のアドバンテージはないが、厳しいトレーニングで体を鍛えるなどして手に入れた飛距離なのである。
イーグル率14.4は国内女子ツアー歴代1位
そんな勝のイーグル力の高さを何ラウンドに1個の割合でイーグルを奪うかというイーグル率で表してみたい。
勝はプロ入り後、345ラウンドプレーしてイーグルは24個。イーグル率は14.4(ラウンドに1個)となる。実はこれ、女子ツアー歴代1位(プロ入り後の通算イーグル数20個以上の選手が対象)の数字なのである。上位5人は以下の通りだ。
順位 選手名 イーグル率
1位 勝みなみ 14.4
2位 穴井詩 16.0
3位 テレサ・ルー 16.3
4位 小祝さくら 16.7
5位 福嶋晃子 17.0
2位の穴井はプロ入り後67個のイーグルを奪い、イーグル女王に輝くこと2回(2013、15年)というイーグルの申し子のような選手である。昨シーズンも9個のイーグルを決めて部門6位に入っている。3位のテレサ・ルーは2013年に穴井と並んでイーグル女王の座に就いている。しばらく優勝から遠ざかっているが、イーグルは昨シーズンも8個と高いイーグル力を示している。

4位は昨シーズン、勝とイーグル女王を争った小祝さくら。プロ入り後の通算イーグル数は勝と同じ24個だが、トーナメントに出続けている鉄人だけにラウンド数が勝よりはるかに多く、イーグル率では後塵を拝する形になった。
5位は歴代最多、77個のイーグル(アルバトロス1個を含む)を奪っている福嶋晃子だ。かつては米女子ツアーでドライビングディスタンス1位に輝いたこともある世界の飛ばし屋だが、さすがに近年はトーナメントに出ること自体が少なく、イーグルは2017年を最後に出ていない。
勝は彼女らを抑え、しかも圧倒的ともいえる差をつけてイーグル率1位に立っているのである。
約3カ月のオフを経て、さらにパワーアップしていることが期待される勝。今年は、どれだけのイーグルを魅せてくれるのだろうか。まずは今週のダイキンオーキッドレディス。昨年、勝は初日の4番パー5でいきなりイーグルを決めている。今年も開幕戦から期待が高まる。
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