- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 【独自】男子「フジサンケイクラシック」も中止決定 最後まで続いたスポンサー交渉の内幕【小川朗 ゴルフ現場主義!】
【独自】男子「フジサンケイクラシック」も中止決定 最後まで続いたスポンサー交渉の内幕【小川朗 ゴルフ現場主義!】
女子のフジサンケイレディスクラシックに続き、男子のフジサンケイクラシックも中止となることが判明。スポンサー確保が難航した舞台裏や、JGTOが選手に送った通知の内容、2027年復活への可能性を追いました。
選手たちに届いた開催断念の知らせ
女子の「フジサンケイレディスクラシック」に続き、男子の「フジサンケイクラシック」も中止に追い込まれたことが8日、関係者への取材で分かりました。
国内男子ツアーのスポンサートーナメントとして、「中日クラウンズ」に次ぐ53回目の開催となった昨年大会は、開催が危ぶまれながらもスーパーマーケット大手のロピアが特別協賛に名乗りを上げたことで実現しました。それだけに、「調整中」とされていた今年大会の中止決定に衝撃が広がっています。

ショッキングなニュースが駆け巡ったのは、「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」(茨城県・宍戸ヒルズカントリークラブ)の開催期間中でした。
現行ツアーで「日本」の名を冠する大会は、「日本オープン」「日本プロゴルフ選手権」「ゴルフ日本シリーズJTカップ」、そして「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の4大会のみです。「日本タイトル4冠」としてメジャー大会の一つに位置付けられ、JGTO(日本ゴルフツアー機構)にとってもフラッグシップトーナメントとなっています。
ツアー選手なら誰もが欲しがるビッグタイトル。その頂点を目指して戦う選手たちに、JGTOから次のような通知が届きました。
「選手各位 現在調整中としておりました『フジサンケイクラシック』ですが、今年の開催は断念する旨の連絡が主催者よりありましたので、お知らせいたします。
JGTOといたしましても大変残念ではありますが、来年の開催に向けて引き続き調整を行っていただく予定です。 JGTO」
スポンサー探しは最後まで続いていた
一体、舞台裏で何が起きていたのでしょうか。関係者の一人はこう明かします。
「ロビアは1年という話で始まったんだけど『来年やるんだったら、(今年の)半額しか出さない』という条件だったらしいです」。全て同じ条件なのに出すお金は半分。昨年末の段階で、大会の存続は一大危機に直面していたわけです。
その後、ロピアに代わるスポンサー探しが進められましたが難航しました。
「歴史とか伝統とか義理とか人情は、今の日本では全く役に立たないということがよく分かりました」
関係者はそう漏らし、ため息をつきました。
それでも9月第1週の開催に向けた努力は水面下で続いていたといいます。
「一ついい話はあったんです。でも年度が変わって4月に入ってからの話だった。(選手や関係者から)宿泊の件もあって問い合わせがすごかった。だからゴールデンウイーク前には開催断念を決めようと思ったんですが、最後に一つ候補が出てきていたので先週まで粘った。でも結局間に合わなかった。最終結論は先週木曜日に出しました。ただ、その企業は開催に興味を持ってくれている。1年休んでも来年復活できればと思っています。これで永遠になくなるわけではなく、いつの日か復活を夢見ています」
今年の開催はかなわなかったものの、大会復活の可能性が残されていることは唯一の救いといえそうです。最終的には時間切れとなりましたが、スポンサー候補は存在しており、2027年の復活へ向けた動きも続いています。
山梨の名物大会として築いた歴史
実はツアー選手権最終日の7日、都内では山梨県人会連合会の総会が行われていました。フジサンケイクラシックは現行のJGTOツアーで唯一、山梨県で開催されるトーナメントです。
2005年に静岡県の川奈ホテル富士コースから山梨県富士河口湖町の富士桜カントリー倶楽部へ舞台を移して以降、21回連続で開催されてきました。
全ホールから富士山を望めるコースで行われる大会には地元山梨県の協力も大きかっただけに、復活への期待は決して小さくありません。
昨年12月23日に死去したジャンボ尾崎氏は、1987年大会最終日に16、17番で連続チップインを決めて大会連覇を達成。さらに1989年、1990年にも連覇を果たしました(いずれも川奈ホテル富士コース)。日本ゴルフ史に残る数々の名勝負を生み出してきた大会です。
富士桜開催となってからも、2010年には前年覇者の石川遼が、東京・杉並学院高の2年先輩にあたる薗田峻輔とのプレーオフを4ホール目で制し、20年ぶりの大会連覇を達成しました。
さらに2013年には、プロ転向1年目ながらすでにツアー2勝を挙げていた松山英樹が出場し、シーズン3勝目を手にしたことも今なお語り草となっています。
歴史ある大会の重みが十分に理解されていないことも、今回の中止劇の一因だったと言わざるを得ません。
来季から「J-Tour」として再生を図るJGTOは、改めて歴史が持つ意味を見つめ直し、厳しい現実と向き合いながら前へ進む必要がありそうです。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
最新の記事
pick up
-
長い間、“激スピン”が続く! 本間ゴルフの新作「HONMA WEDGE」が変える「選びやすさ」という価値<PR>
-
西村優菜と共同開発! 理想の高弾道とスピンを実現した「QUANTUM MINI SPINNER」がついに発売!<PR>
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
ゴルフ初心者でも参加OK!三浦桃香にも会えるコンペ開催「GOLF FUN FESTA 2026」by CURUCURU&ゴルフのニュース ゴルフコンペ参加者募集中
-
累計販売本数は1000万本を突破“日本シャフト”あなたのアイアンを覚醒させる『選ばれ続けるシャフト』
ranking











