1本だけミズノを投入!「第5のメジャー」を制しマスターズでも本命視されるキャメロン・スミス | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

1本だけミズノを投入!「第5のメジャー」を制しマスターズでも本命視されるキャメロン・スミス

プレーヤーズ選手権で今季2勝目をマークしたキャメロン・スミス。現在、米ツアーの獲得賞金額でも1位になっており、4月のマスターズでは優勝候補の筆頭に挙げられています。そんな絶好調の選手が使っている14本とは?

ヘッドスピード51m/sでもウッド系はハイロフトに

 1月のセントリートーナメント・オブ・チャンピオンズを米PGAツアー記録となる34アンダーで制し、直近のプレーヤーズ選手権で今季2勝目をマークしたキャメロン・スミス。約4億3000万円とメジャーをもしのぐ高額賞金を手にしたことで、現在、米ツアーの獲得賞金額で1位となり、平均スコアも69.274で1位です。4月のマスターズでは優勝候補の筆頭に挙げられています。絶好調のスミスはどんな14本をチョイスしているのでしょうか。

ドライバーもFWもロフトが大きめのものを使い確実にフェアウェイやグリーンをヒットするキャメロン・スミス 写真:Getty Images

 タイトリストとクラブ契約を結んでいるスミスですが、特徴的なのはウッド系のロフトをハイロフトにしていることです。

 ドライバーは2年前までは9.5度を使っていましたが、現在使っている「TSi3」はロフトを10度にしています。さらに3番ウッドのロフト表示は15度になっていますが、それを1度寝かせて16度に。5番ウッドを使わずに7番ウッドを入れていますが、7番ウッドでも同様に18度のロフトを1度寝かせて使っています。

 PGAツアーのオフィシャルサイトによると、キャメロン・スミスの平均ヘッドスピードは51.34m/s。ヘッドスピード50m/sを超えるトップ選手でもウッド系のロフトを大きくしているのは、米ツアーの高速グリーンでは、より高い弾道でグリーンを狙うほうがスコアメイクに有利だからです。

4番アイアンを抜いてミズノのユーティリティーに

「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権を制したキャメロン・スミスのバッグに入っているタイトリスト以外のクラブはミズノのハイブリッドのみ 写真:Getty Images

 また、昨年までアイアンは「タイトリスト T100」の4番アイアンからPWまで揃えていましたが、今年は4番アイアンを抜いて5番アイアンからのセットにしています。4番アイアンの代わりにいれたのが「ミズノプロ FLI HI」の19度です。「ミズノプロ FLI HI」はミズノ伝統の軟鉄鍛造ではなく、ステンレスボディーにマレージングフェースを組み合わせたアイアン型のユーティリティー。ヘッド内部を中空構造にして、計24グラムのタングステンウエートを内蔵することで低重心設計にしています。重心が低いことで打球が上がりやすく、高弾道ボールが打てるのが特徴です。

 ウェッジは昨年まで「SM8」を約2年間使っていましたが、今年の開幕戦からいち早く新モデルの「SM9」を4本投入。パターも2021年から使う「スコッティ・キャメロン009Mプロトタイプ」が完全にエースパターとなって絶好調です。4月の「マスターズ」は超高速グリーンに仕上げられることが予想されますが、高弾道ショットでグリーンに止められるウッド系と手に馴染んだウェッジ、パターを使うスミスの14本は、マスターズ対策としても隙がない14本と言えるでしょう。

【キャメロン・スミスの最新セッティング】

ドライバー タイトリスト TSi3(10度 シャフト/フジクラベンタスブルー 6S)
FW     タイトリスト TSi2(3W/16度 シャフト/フジクラベンタスブルー 8X)
FW     タイトリスト TS2(7W/19度 シャフト/UST Elements Red 8F5X)
UT     ミズノプロ FLI HI(3U/19度 )
アイアン  タイトリスト T100(5I-PW シャフト/KBSツアー130X )
ウェッジ  タイトリスト ボーケイSM9(46度、52度、56度、60度)
パター   スコッティ・キャメロン 009Mプロトタイプ

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「ミズノプロ FLI HI」
「ミズノプロ FLI HI」
「ミズノプロ FLI HI」
ドライバーもFWもロフトが大きめのものを使い確実にフェアウェイやグリーンをヒットするキャメロン・スミス 写真:Getty Images
「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権を制したキャメロン・スミスのバッグに入っているタイトリスト以外のクラブはミズノのハイブリッドのみ 写真:Getty Images

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