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- 「ライ角」ってショットにどれぐらい影響がある? 実際に打って分かった重要性
「ライ角」とはクラブソールを地面に置いたときの、シャフトと地面の角度のこと。この「ライ角」が自分に合っていないと、様々なミスを引き起こします。重要なのは分かっているけど見落としがちな「ライ角」について、ゴルフイラストレーターの野村タケオ氏がレポートしました。
「ライ角」の影響はアマチュアでも分かるほど球筋に出る
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。PINGから新しいウェッジのGLIDE4.0(グライド4.0)が発売になります。
このウェッジは「ブレないヘッドで、結果が変わる」ということで、究極のスピン量を誇る新フェースに加え、打感と寛容性をアップした、ミスヒットにも強いものに仕上がっています。

僕は新製品発表会の後にコースで試打させてもらいましたが、いい感じにスピンが入るし、いろんなライからでも気持ちよく抜けるとてもいいウェッジだと感じました。
しかしね、いくら良いウェッジでもライ角が合ってないと性能を発揮できないってPINGさんは言うんです。どういうことでしょうか?
一般的にライ角がアップライト(トゥ側が浮く)だと左に行きやすく、フラット(ヒール側が浮く)だと右に行きやすくなります。もちろんウェッジもそうなのですが、ロフトが多いぶん、アップライトだと余計に左に行ったりします。
今回、GLUIDE4.0の新製品発表会に参加させてもらったのですが、そこでは適正でないライ角のウェッジを打つとどうなるかということを練習場とコースで試しました。
まずは練習場。ウェッジのソールにライ角をチェックできるシールを貼り、プラスチック製の板の上でショットしました。

コース上では練習場以上にライ角の影響を感じた
まずアップライトなウェッジは、もう構えたときから違和感バリバリで、フェースが左を向いているように見えます。打ってみても打ち出しから左に飛び出します。ボールもドロー回転がかかってるような感じ。
次にフラットなウェッジ。アップライトのものよりも構えてみての違和感は少ないですが、少し右に飛び出すし、当たりが薄いような感じで、打感も悪い。ソールに貼ったシールを確認するとこんな感じでした。

見事にアップライトなウェッジはネック側が地面に当たって、フラットなウェッジはトウ側が地面に当たっていますね。これでは思った方向に打ち出せないわけです。
コースの芝の上でも3本のウェッジを打ち比べましたが、やはり結果は同じ。
アップライトなウェッジは左に行くことが多く、フラットなウェッジは右に行くことが多かったです。それでもなんとなくほぼ真っすぐ行くときもあるけど、何発かずつ打つと、確実に自分に合っているライ角のほうがまっすぐ狙った方向に飛ぶ確率が高い。
やはり芝の上から打つと、バウンスの当たり方がライ角によって違ってくるので、練習場よりもさらにショットに影響が出ますね。特にフラットだと地面との当たり方も気持ち悪いし、芯に当たる気がしませんでした。
1~2度のライ角違いでも思い通りのショットが打てなくなる可能性がある
これは実験なので、3度という極端にライ角の違うモデルを打ちましたが、これが仮に1~2度だったとしても、思った方向に打ち出しにくくなると思います。

ウェッジというのは短い距離をなるべく近くに寄せるために使うクラブなので、打ち出しから方向が違ってしまうと話にならないですよね。「ライ角大事!」ってことは聞いていましたが、実際に打ち比べて本当に大事なんだな~と思いました。
今回発売されたGLIDE4.0には4種類のソール形状があって、自分に合ったライ角とソール形状を選ぶことで、ピンを狙える自分にピッタリのものを見つけることができるようになっています。ぜひ一度、ウェッジフィッティングをしてみることをオススメします。
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