ミズノやヤマハがウッドに使っている「β(ベータ)チタン」 普通のチタンと何が違うの? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

ミズノやヤマハがウッドに使っている「β(ベータ)チタン」 普通のチタンと何が違うの?

ドライバーやフェアウェイウッドの素材、近年様々なものが使われ「何がなにやら……」というゴルファーも少なくないはず。そこで、今回は「ベータチタン」について調べてみました。

バネ性のあるしなやかな特性でたわみやすく、弾きがいい

 以前は、ステンレス素材が主流だったフェアウェイウッドだが、最近、チタン素材をフェースに採用したフェアウェイウッドが注目されている。

 中でも「βチタン」を用いたものが人気で、ツアーでは契約選手以外のプロもバッグに入れているほどだ。最近注目のこの「βチタン」とは、いったいどんな素材なのか?

ミズノ「ST-X220ドライバー」のフェースに刻印された「β-Ti」の文字

 一口にチタンと言っても、その配合によって、特性が異なる。これまで、多くのチタンドライバーなどに用いられていたのは、6AI-4Vチタン合金、一般的に6-4チタンと呼ばれるものがほとんどで、こちらは「αβチタン」に分類される。

 一方、「βチタン」と呼ばれるものは、バナジウム・アルミニウムの配合が異なり、バネ性のあるしなやかな特性を持っており、「αβチタン」よりもたわみやすく、他社の高反発ドライバーにも採用されたほど、弾きのいい素材。

 ミズノは「6-4チタン」よりも、約17%強度が高く、約8%たわみやすい特性を持つ「2041Ti(フォージドβチタン合金)」を3番ウッドのフェアウェイウッドのフェースに採用。

 ヤマハは「RMX VD フェアウェイウッド」で、ボディーには6-4チタンを用い、フェースに「ZAT158 チタン」というβチタンを、3、5、7番すべての番手で採用。

 上記のミズノのように、3番ウッドだけにチタンフェースを採用するメーカーはこれまでも、あったが、全番手でチタンフェースを採用したのは、かなり珍しいと注目を集めた。

 さらに「RMX VD フェアウェイウッド」は、カーボンクラウンと高比重合金のソールとの組み合わせたことで、超低重心化にも成功。ラクに球を上げられて、なおかつ飛距離が出せるモデルとして、アマチュアはもちろん、契約ツアープロや契約外の選手にも支持される人気アイテムとなった。

今までβチタンフェースのフェアウェイウッドが少なかった理由

 従来のフェアウェイウッドはステンレス素材を用いたものがほとんどだった。

 チタンはステンレスに比べ軽量・高強度・高耐食性を兼ね備えた高機能素材だが、今まで、フェアウェイウッドのフェースにチタン素材が用いられなかったのは、ドライバーに比べてヘッドサイズが小さく、硬度の高いチタンを使用しても大きな効果を得られにくいことに加え、コストが高くなるなどの理由から避けられてきたのだ。

3、5、7番でβチタンを採用して人気のヤマハ「RMX VD フェアウェイウッド」

 だが、ドライバーのみならず、フェアウェイウッドにも大きな飛距離が求められるようになり、フェースにマレージング鋼などを用いたモデルが増えてきたこともあり、より飛距離を出しやすい、弾き感のある「βチタン」に注目が集まるようになった。

 成型技術の進化に加え、ヤマハの「RMX VD フェアウェイウッド」のように、カーボンクラウンや高比重合金ソールなど、他の素材との組み合わせで、理想的な重心位置のフェアウェイウッドが誕生。地面にあるボールを拾いやすく、なおかつ、ドライバー並みの高初速、高打ち出し、低スピンを実現させた。

 また、ロフトが立った3番ウッドは打ちこなせないと、セッティングから外すアマチュアが増えてきたこともあり、5番ウッドにも「βチタンフェース」を採用した「RMX VD フェアウェイウッド」は人気モデルになった。

 今後は、各メーカーがフェース素材に「βチタン」を採用する可能性も高い。フェアウェイウッドにも飛距離を求めたいのなら、購入時にスペック部分をしっかりチェックすることをオススメしたい。

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ミズノ「ST-X220ドライバー」
ミズノ「ST-X220ドライバー」
ミズノ「ST-X220ドライバー」
ミズノ「ST-X220フェアウェイウッド」
ミズノ「ST-X220フェアウェイウッド」
ミズノ「ST-X220フェアウェイウッド」
ミズノ「ST-X220ドライバー」のフェースに刻印された「β-Ti」の文字
3、5、7番でβチタンを採用して人気のヤマハ「RMX VD フェアウェイウッド」

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