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- 今回は意外と「レッド」がいいぞ! 黒・青・赤が出揃った「26 ベンタス TR」シリーズを試打比較
ゴルフライターの鶴原弘高が、ベンタスの最新シリーズ「26 ベンタス TR」のブルー、ブラック、レッドの3モデルを打ち比べました。プロツアーで高い使用率を誇る人気シャフトが、どのように進化しているのか。モデルごとの性能の違いや前作との違いをリポートします。
アスリート御用達シャフトがさらにハードな仕様に?
フジクラの大人気シャフトであるベンタスに新作が登場します。それが「26 ベンタス TR」シリーズです。今回も従来どおり、ブルー、ブラック、レッドの3モデルが用意されます。すでに「26 ベンタス TR ブルー」のみが2026年1月下旬に発売済みでしたが、ブラックとレッドが追加されて6月4日(木)には3色(3モデル)揃い踏みとなります。
ベンタスは、いわずと知れたアスリート向けのシャフトブランドです。ここ数年はPGAツアーを筆頭にトップランクの選手たちがこぞって使用していることから、ヘッドスピードが速めのアマチュアにも人気が波及しています。

かくいう筆者も、実は長年にわたるベンタスユーザーのアマチュアです。2020年に日本で初代ベンタスが展開されて以降、ずっと振り心地と性能が気に入ってベンタスシリーズを使い続けてきました。
ベンタスの特長と魅力は、先端剛性の高さと振り心地にあります。「ベロコア」(最新版ではベロコアプラス)というフジクラ独自のテクノロジーによって先端強度が高められており、これによってオフセンターヒット時のヘッドのブレを防ぎ、弾道のバラつきを抑えてくれます。また、ただ硬いだけでなくて、強靭でも適度なしなりが感じられる振り心地の良さも人気になっている理由です。

ベンタスのシリーズは、通常ラインとTRラインの2ラインで展開されています。今年登場するのは、2022年に初めて発売されたTRシリーズの2代目となり、名称が「26 ベンタス TR」シリーズとなっています。
先にスペック上の留意点について言及しておくと、今作「26 ベンタスTR」シリーズは全体的にシャフト重量が重いです。5(S)でもカット前のシャフト重量が約61グラムあり、6(S)だと約69.5グラムとなっています。また、先端側に「ベロコア プラス」が採用されているだけでなく、シャフト最外層に独自の開繊クロス材を使うことで従来よりも中間部の剛性がさらに高められています。
つまり、通常ラインよりもさらにハードな仕様になっている、と考えられるのが新作のTRシリーズ。では、ヘッドスピード45m/sに満たないアマチュアが実際に6(S)と6(X)を打ってみると、どう感じるのでしょうか。
ハリ感と弾き感があって飛ばしやすそうなブルー
筆者はかねてより、ベンタスではブルーの60グラム台を好んで使ってきました。初代ブルーは6(X)、手元が硬めに感じる初代TRブルーは6(S)を使用してきました。そんな筆者が新作「26 ベンタス TR ブルー」を打ってみた第一印象は、ハリ感があって弾きのいい中元調子のシャフト、というものでした。

切り返しでは、中間から手元にしなりが感じられますが、グニャリと曲がるような感覚はありません。少しだけしなってから、スピーディーにしなり戻ってきます。6(S)と6(X)を試打しましたが、6(X)のほうが剛性感が高いぶんだけ、しなり戻りと弾き感が強いです。
前作にあたる初代「ベンタス TR ブルー」は手元側がしっかりしていて、そのせいで中調子っぽいシャフトでしたが、新作「26 ベンタス TR ブルー」は典型的な中元調子といえます。また通常ラインとして発売中の「24 ベンタス ブルー」と比べると、あきらかに手元側の剛性が高く、ヘッドが遅れるような気配がないのが特長です。さらに二代目のTRブルーには弾き感がプラスされているので、打っていて“飛ばせそう!”な雰囲気が強いです。

ヘッドスピード45m/s前後だと、フレックスはSでも十分にしっかり感があります。ただし、筆者のようにハードめのシャフトを好む人や、弾き感のほうに魅力を感じるのであれば、Xを選択しても良いと思います。ただし、一般的には多くの人が硬いと感じるタイプのシャフトです。
意外としなり感が似ているブラックとレッド
次に「26 ベンタス TR ブラック」の6(S)を打ってみると、これが笑ってしまうぐらい硬いです(笑)。体感的には「26 ベンタス TR ブルー」の6(X)よりも、ブラックの6(S)のほうが硬く感じるぐらい。ただし、しなっていないわけではなく、“遊び”がほとんどないシャフトという印象を持ちました。アイアンヘッドで例えていうなら、操作性が良くて歯応えのあるマッスルバックみたいです。

「26 ベンタス TR ブラック」はしなりが少ないぶん、腕の動きと同調して当てやすいとも言えます。ですが、剛腕を持つパワーヒッターでないと、使いこなすのはしんどいでしょう。スペック的には6(S)でもヘッドスピード48m/s以上を推奨します。
「26 ベンタス TR レッド」に持ち替えてみると、これがたいへん振りやすい! 「26 ベンタス TR ブルー」は中元側がしなりますが、「26 ベンタス TR レッド」は手元がブルーよりも締まっていて、そのぶん中間あたりが少ししなるように感じます。レッドという名称から、中間から先が動くのだろうとイメージしていましたが、そういう気配はまったくありません。どちらかいうと、振り感は「26 ベンタス TR ブラック」に近いです。

あくまでも筆者の感覚ですが、ブラックの6(S)を振りやすく仕上げたのが、レッドの6(X)という感じです。また、レッドだと打ち出し角が高くなってスピンが増えるのだろうと予想していましたが、結果はちょっと違いました。打ち出し角は高めになりますが、スピン量はブルーやブラックよりも少なかったです。TRらしい弾き感を備えながら、高弾道かつ低スピンを打ちやすいのがレッドの魅力のようです。
二代目のTRはレッドが人気になりそう
通常ラインの「24 ベンタス」よりも全長での剛性を高めつつ、そのぶん弾き感を備えていて飛ばせそうなのが「26 ベンタス TR」です。ブルー、ブラック、レッドのどのモデルにもその特長が備わっています。ただし、ブラックは本当に硬い。筆者の腕力とヘッドスピードでは歯が立ちませんでした。
いちばん意外だったのは、「26 ベンタス TR レッド」です。筆者のように、もともとベンタスのブルーを好むタイプであっても、今作のレッドの挙動はスイングにマッチしやすく、インパクトのタイミングを合わせやすく、飛ばせる弾道を打ちやすかったです。もちろん、方向性についてもまったく問題ありませんでした。筆者は自分が使うシャフトとしてレッドは眼中になかったので、本当に試打してみて驚きました。
カタログ上ではブラックが元調子、ブルーが中元調子、レッドが先中調子と記載されていますが、先入観なく3モデルとも試打して、フレックスもすべて体験してみることをオススメします。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope Range Gen2」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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