女子ツアーは5大会連続で身長155センチ以下の選手が優勝! 女子プロの身長と強さの関係を調べてみた | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

女子ツアーは5大会連続で身長155センチ以下の選手が優勝! 女子プロの身長と強さの関係を調べてみた

多くのスポーツ競技では、男女問わず体格に恵まれた選手が圧倒的優利な場合が多い。しかし、ゴルフにおいては過去にも小柄な大選手が数多く活躍してきました。

プラチナ&新世紀世代に小柄な強豪プロが集中している

 ニッポンハムレディスは最終組を回る西村優菜と野澤真央の息詰まる優勝争いの末、西村が1打差で逃げ切り、通算6勝目を飾った。

 この2人を身長で比べると野澤は身長168センチと女子プロの中でも長身の部類に入るのに対し、西村の身長は150センチと今季のシード選手では山下美夢有と並んで最も低い。

西村優菜(150センチ)と原英莉花(173センチ)が並ぶと、その身長差が分かる 写真:Getty Images

 身長差は飛距離の差にも表れており、今季のドライビングディスタンスは野澤が243.77ヤード(部門19位)、西村は232.30ヤード(部門80位)と10ヤード以上の差がある。この身長差、飛距離の差を埋めて余りあるゲーム運びのうまさ、勝負強さで西村が初優勝を目指した野澤の前に立ちはだかった形だ。西村はこれでメルセデス・ランキング3位に浮上した。

 今季は西村のような小柄な選手の優勝が目立つ。特に6月第2週の宮里藍サントリーレディス以降はその傾向が顕著なので、優勝者と身長を列記してみよう。

大会           優勝者   身長
宮里藍サントリーレディス  山下美夢有 150センチ
ニチレイレディス      西村優菜  150センチ
アース・モンダミンカップ  木村彩子  155センチ
資生堂レディス       青木瀬令奈 153センチ
ニッポンハムレディス    西村優菜  150センチ

 ご覧のように5大会連続で155センチ以下の選手が優勝しているのである。

 これで今季の優勝者平均身長はグッと下がり、ニッポンハムレディス終了時で158.3センチとなった。

 まだシーズン半ばだが、この数字は年度別の優勝者平均身長(ツアー制度が施行された1988年以降。ツアーメンバー以外の海外選手は除く)で最も低いものなのだ。

 優勝者平均身長が160センチに満たなかったシーズンはこれまで2回しかない。2004年と2005年だ。2004年が159.0センチでこれが今のところ歴代1位の低さである。2005年は159.7センチだった。

 この2年間は身長156センチの不動裕理と155センチの宮里藍が賞金女王を争ったシーズンだった。それ以前、強い選手の多くは160センチ超だったが、小柄な2人が競うように優勝を重ねた結果、優勝者平均身長が初めて160センチを切ったのである。

 宮里がアメリカに渡り、不動が賞金女王の座を降りた2006年から再び160センチ超の時代が続いた。168センチの大山志保や167センチの古閑美保、164センチの森田理香子らが賞金女王となり、170センチの李知姫、175センチの全美貞らの長身海外選手も大活躍したからだ。

 1998年度生まれの黄金世代も173センチの原英莉花や171センチの大里桃子、167センチの渋野日向子ら長身選手が目立つ。一学年下の稲見萌寧も166センチある。

 ところが、稲見の一学年下、2000年度生まれのいわゆるプラチナ世代から様相が異なってくる。プラチナ世代の優勝経験者は3人いるが、最も高い吉田優利ですら158センチだ。あとの2人は古江彩佳が153センチで、すでに紹介した西村が150センチである。

 さらに1学年下の新世紀世代も優勝経験者が3人。笹生優花は166センチあるが、今季大ブレーク中の西郷真央が158センチで、現在メルセデス・ランキング2位につける山下美夢有は前述したように150センチしかない。

 これだけ小さいけれども強い選手が集まっている2世代は女子ツアーの歴史の中でも稀有な例と言える。

1.3%しかいない150センチ以下の女子プロ会員

 女子ツアーにおいて最も身長の低い優勝者は149センチの馬場ゆかりで、150センチの西村と山下は馬場に次ぐ歴代2位の低さである。では、150センチ以下の女子プロは、いったいどれくらいいるのだろうか。

 今年度のJLPGA公式女子プロゴルフ選手名鑑掲載の「プロフェッショナル会員」で身長が明記されている選手は950人いる。うち、150センチ以下は12人。割合で表すと、わずか1.3%でしかない。この1.3%の中の2人がメルセデス・ランキング2位、3位につけている事実は驚くべきことだ。

 小柄な選手は飛距離面でも長いシーズンを戦い抜く体力面においても体格のある選手に比べて有利とはいえない。だが、最近の小柄な選手は搭載しているエンジンは小さくても、その性能を効率よく引き出したプレーができている印象が強い。

 単にショットがうまいとかパットがよく入るとかだけでなく、状況や流れを読み、きちんとゴルフを組み立ててスコアメークする能力に長けているのだ。だから、飛距離や体力のハンディをものともせずに活躍できるのだと思う。

 女子ツアーはちょうどシーズン折り返しで、今週は試合がない。来週からの後半戦、小柄な選手の活躍が続くのか、それとも長身選手が巻き返すのだろうか。

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