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- 日本以上に“パンパン”な韓国のゴルフ場 女性と若者急増で“19時以降”も書き入れ時!?
韓国ではコロナ禍でゴルフブームが起こり、ゴルフ場利用客が増えている。そこでゴルフ場を利用した人の平均年齢をゴルフ場予約会社と大手カード会社が共同で算出、分析した記事がネット上に掲載された。平均年齢は「50.3歳」。そこから見えてくるものとは?
“MZ世代”が急増し、女性比率は3分の1で日本を上回る
コロナ禍でゴルフブームの韓国。週末になると練習場やゴルフ場は人でいっぱいだという話はよく聞く。そんな中、韓国のゴルフ場予約会社と大手カード会社が共同で、全国の主要ゴルフ場の過去3年間(2019~2021年)における利用客と消費関連のデータを分析している。
韓国「ゴルフ産業新聞」がそのデータについて詳細に報じていた。
「ゴルフ場利用客は、年齢では50代が34.4%と最も高い。続いて40代が21.8%、60代は21.1%。そのあとは30代が10.6%、20代が6.2%、70代以上が4.4%となった」
中でも特に若い世代の利用客が急激に増えたことが明らかになった。
「新型コロナウイルスが広がりを見せたあと、特に首都圏では“MZ世代”(ミレニアル世代とZ世代の2つを合わせたもので韓国でよく使われる表現)の20代が52.4%増、30代が40.3%増と、高い増加率となった」
屋内での活動が制限された結果、屋外で楽しめるゴルフに接する若者が確実に増えたことが分かるデータだ。
先に述べたゴルフ場利用客の年齢を平均すると「50.3歳」となる。ゴルフを楽しむ人の年齢層は、まだ高い傾向にあるのは確かだが、韓国では若い世代が増えたことで、平均年齢は確実に下がっている。
また、男性と女性のゴルフ場利用客の比率は男性が66.5%、女性33.5%となっている。日本の女性比率が現状約2割と言われていることを考えると、3人に1人が女性というのはかなり多い印象だ。さらに同紙は「過去3年間のゴルフ場利用客は、年平均で9.6%ずつ増加した」と伝えている。
約500カ所のゴルフ場で計5000万回のプレー回数
今回データを分析した会社によると、ソウル近辺では若者層が倍近くまで増えたゴルフ場もあると言う。
「昨年、首都圏のあるパブリックゴルフ場は、20~30代の利用客が21.8%で、コロナ前よりも95.2%も増えたそうです。特に退勤時間の19時以降は、20~30代の割合が約30%近くにもなりました。これは韓国のトレンド世代のゴルフに対する高い関心を示す象徴的な数字で、今後、ゴルフ場のマーケティング戦略に変化を生むきかっけにもなりそうです」
日本の感覚からすると、ゴルフ場の利用時間について19時以降という時間帯が言及されていることには違和感を覚えるが、これはナイターゴルフがポピュラーな韓国ならではの現象と言えるだろう。
韓国は2021年に505カ所あるゴルフ場の累計で利用者数が5000万人を突破し、1施設あたりに直すと約10万人が来場している。日本の首都圏のゴルフ場の平均が6万人弱とされており、10万人をクリアするには4人1組のみで計算しても1日約70組を365日続けなければならず、いかに膨大な人数か分かる。ナイター設備が普及していなければ、とてもさばき切れない組数だろう。
韓国ではプレー回数が増えたのみならずゴルファー人口も500万人を突破しており、20~30代の若者層は今後も増え続ける傾向にありそうだ。
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