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23年元日からゴルフルール改訂! 一般ゴルファーも予習しておくべき3つの変更点をピックアップ

小関洋一

2022年12月28日

コラム

2019年の大改訂後、初の改訂版となる「2023年ゴルフ規則」が1月1日から施行。その中から一般ゴルファーにも採用される機会が多そうな覚えておくべき規則変更を紹介します。

1.後方線上の救済は「線の上」にドロップしなければならなくなった

 基本的に4年ごとに改訂されるゴルフ規則。2019年の大改訂後、初の改訂版となる「2023年ゴルフ規則」が1月1日から施行です。細かな改訂は多数ありますが、その中から一般ゴルファーにも採用される機会が多そうな覚えておくべき規則変更を紹介します。

アンプレヤブルで後方線上にドロップする際は左右1クラブレングスずつの範囲にドロップではなく、1本の線上になった 写真:Getty Images
アンプレヤブルで後方線上にドロップする際は左右1クラブレングスずつの範囲にドロップではなく、1本の線上になった 写真:Getty Images

 ペナルティーエリアに止まったボールの救済処置やアンプレヤブルの救済処置の一つに、いわゆる「後方線上の救済」があります。前者の場合は、ボールがペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点(エントリーポイント)とホールを結んだ後方線上。後者の場合は、ボールとホールを結んだ後方線上に、1罰打を付加してドロップする救済処置です。

 この救済ですが、22年までは、まずプレーヤーは後方線上の任意の地点に「基点」を設定します(「基点」にはティーを刺すなどして、地点を示すことが推奨されている)。

 そして、その「基点」よりホールに近づかない、1クラブレングス以内が救済エリアとなり、同エリア内にドロップしたボールが、同じエリア内に止まれば救済完了となりました。

 この救済が23年からは、最初に「基点」を設定する必要はなく、プレーヤーは「後方線上」にドロップ。ボールが落ちた地点から、方向に関係なく、1クラブレングス以内に止まれば、救済完了となります。落ちた地点からホールに近づいても、1クラブレングス以内に止まればOKです。

 救済処置は少し簡略化されますが、プレーヤーにとってはいいことばかりではありません。

 22年までのドロップ地点は、後方線上から左右に1クラブレングスの幅がありました。(救済がバンカー内ではなく、ジェネラルエリアでのドロップの場合)その幅のなかにフェアウェイがあれば、プレーヤーはフェアウェイ上にドロップすることができました。

 ところが、23年からはドロップする地点はあくまでも後方線上です。その線上をどこまで後ろに下がってもラフだけで、フェアウェイがなければ、ラフにドロップするしかありません。ただし、ラフにドロップしたボールが1クラブレングス以内のフェアウェイに転がり出て止まれば、次はフェアウェイからのプレーになります。

2.救済後、風でボールが再び池に入ったら「無罰でリプレース」

【写真】出た場所にポイ捨てはダメ! バンカーレーキの置き方3パターン

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レーキはバンカーの外に置くのが最も一般的 写真:AC
バンカーの内側にフチと平行に置くパターン 写真:AC
レーキのヘッドをバンカー内に入れ、柄の部分をフチと垂直に置くパターン 写真:AC
レーキをかける場合は柄をなるべく平行にしてならす 写真:Getty Images
アンプレヤブルで後方線上にドロップする際は左右1クラブレングスずつの範囲にドロップではなく、1本の線上になった 写真:Getty Images
池までギリギリの場所で救済を受けざるを得ない場合、風で再び転がり落ちないか心配になります 写真:Getty Images
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