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- エアレーション時は傾斜を読まない方がいい!? メンテナンスの種類別グリーン攻略法
通常営業のゴルフ場では、季節や天候によって変化する芝生のコンディションを維持するための「メンテナンス」が常時行われています。特にグリーンは、ゴルフ場に到着してから「メンテナンス中」なことを知る場合もあります。ガッカリしても仕方がないので「対処する方法」について、筒康博(つつ・やすひろ)コーチに攻略法を聞きました。
「エアレーション」時の着弾は柔らかい!? 「キャリーで真っすぐ」がコツ
芝は密度が高くなりすぎると、水はけが悪くなり空気の抜け道がなくため根腐れの原因になってしまいます。
春先のグリーンで行われる「エアレーション(穴開け)」メンテナンスは、専用の機械で芝を間引きしながら、土をほぐし空気と水が入るようにする作業です。こうすることで芝が元気に育ちやすくなります。
「エアレーション」は芝の生育に必要なメンテナンスですが、当日プレーするゴルファーにとっては難敵グリーンになってしまいます。
まず、デコボコの影響でパッティングが傾斜どおりに転がってくれません。短い距離でも簡単にボールが跳ねて、「ポコン!」とカップを外れやすくなります。本来、「エアレーション」はメンテナンスなので、トーナメント開催中などには行いません。また、2グリーンあるゴルフ場なら、片側ずつメンテナンスするためアマチュアも「エアレーション」してあるグリーンでプレーすることはありません。
近年はベント芝のワングリーンが主流になっているため、中には「半分ずつ」メンテナンスする場合もありますが、ゴルフ場の多くは営業しながら「エアレーション」する必要があります。
「エアレーション」時のグリーンは柔らかくなるため、ボールが着弾してから止まりやすくなります。また、デコボコの影響が大きくなるため、傾斜を読んでも裏切られる場合もあります。
攻略のコツはショット時にキャリーで止まる計算をしながら、パター時には真っすぐ強めに打つことです。
土日祝より平日の方が難しい!? 「平日ピン位置」グリーンの攻め方
グリーンの芝も生き物なので、同じ場所ばかりにカップを切っていては病気になってしまいます。意外と知られていないのが、ゴルファーの多い土日祝と比較的少ない平日ではカップを切る場所の傾向が変わること。
具体的には、グリーンを歩くゴルファーの動線は似ているため「平日のピン位置」で動線を逸らし芝の負担を減らす狙いがあります。また土日祝のゴルファーをスムースに進行させるため、なるべくホールアウトしやすい「やさしいピン位置」にカップを切るのが基本的なメンテナンスになっています。
平日の難しいピン位置を攻略するコツは、ショット時から「外れてもなんとかなりそうな場所」を探して無理にピンを狙わないこと。ロングパットになりますが「距離感」を最優先してOK狙いが最善策になります。
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