悲願の地元優勝を飾った小祝さくら ユーティリティーとウェッジはプロ1年目から替えず | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

悲願の地元優勝を飾った小祝さくら ユーティリティーとウェッジはプロ1年目から替えず

ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップで今季初優勝を挙げた小祝さくら(こいわい・さくら)。プロ通算9勝目は地元・北海道で初めての優勝でした。そのセッティングを調べると、6年間も替えていないクラブがあることが分かりました。

「顔が気に入っているので、なかなか替えられない」

 北海道出身の小祝さくらがミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップで今季初優勝。プロ通算9勝目は地元・北海道で初めての優勝でした。プロ6年目を迎えた小祝ですが、ルーキーイヤーから使い続けているクラブがあります。それが「スリクソンZ H85」(2018年9月発売)のユーティリティーと「クリーブランドRTX3」(17年2月発売)のウェッジです。

6年物のウェッジを使い続けている小祝さくら 写真:Getty Images
6年物のウェッジを使い続けている小祝さくら 写真:Getty Images

 特にウェッジは17年のプロテストの頃から変えていません。19年の試合で話を聞いたときは次のように語っていました。

「新しいモデルは試していますが、今使っているクラブの顔が気に入っているのでなかなか替えることができません。ユーティリティーはイメージした通りの弾道が打てるのがいい」

 ウェッジは48度のモデルを47度に、50度を51度に調整して、4度ピッチにすることで距離を打ち分けています。一方、ドライバーは新モデルの「スリクソンZX7 MkII」にスイッチしており、このドライバーについては絶賛しています。

「最終日はドライバーの調子がすごく良かったです。フェアウェイが狭いコースだったのですが、しっかりとフェアウェイをキープできたことが優勝の要因だったと思います」

 小祝は今年からグリップの下側(右手側)が下巻き(グリップを固定するための両面テープ)4重分と同等の太さになっている「MCC TEAMS PLUS4」(ゴルフプライド)を使用しており、さらに3重の下巻きをしていることも話題になりました。つまり、右手側に関しては下巻き3重の上に、下巻き4重分と同じ太さのグリップがあることで計7重分の太さになっています。これで右手が利きすぎずフェードが打ちやすいようです。

 また、この試合では4日間を通してロングパットが決まっていました。パターは4月の試合から「オデッセイ トライビーム #7」にスイッチしていたことで調子が良くなったようです。

「このパターは富士フイルム・スタジオアリス女子オープンから使っているのですが、今回はフィーリングが合ったと思います。長いパットが入ってくれて、3日目の10番、17番は自分でも入ると思っていないロングパットが決まってビックリしました」

 パターはシーズン中でも替えることがある小祝ですが、過去に使ったパターを見ても「オデッセイ ホワイト・ホットヴァーサ12」「ワールドクラフトデザイン」「オデッセイ ストロークラボ7」など大型マレットを使い続けています。

 今シーズンのメルセデス・ランキング7位の小祝ですが、19年から4シーズン連続で年間トップ10以内でシーズンを終えています。替えるクラブと替えないクラブのバランスが、この安定感につながっていそうです。

2023 小祝さくらの最新セッティング

1W:スリクソンZX7 MkII(ロフト/9.5度 シャフト/テンセイプロホワイト1K)
3W:スリクソンZX MkII(ロフト/15度)
3U、4U:スリクソンZ H85(ロフト/19度、22度)
5I-PW:スリクソンZX7 MkII
GW、AW、SW:クリーブランドRTX3(ロフト角/47度、51度、58度)
パター:オデッセイ トライビーム♯7
ボール:スリクソン Z-STAR XV

【写真】右手は下巻き7重分! 小祝さくらの“超極太グリップ”実際の画像

画像ギャラリー

小祝さくらの実際の使用クラブに装着されているゴルフプライドMCC TEAMS PLUS4 写真:ゴルフプライド提供
小祝さくらの実際の使用クラブに装着されているゴルフプライドMCC TEAMS PLUS4 写真:ゴルフプライド提供
今季から極太グリップにしている小祝さくら 写真:Getty Images
6年物のウェッジを使い続けている小祝さくら 写真:Getty Images

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